<写真:znews.vn>
ハノイ市のハドン総合病院は、直腸内から抜けなくなった長さ約18cmの異物を内視的に摘出し、患者の開腹手術を回避したことを発表した。
患者は15歳の男子生徒であり、現在は容体が安定しているという。
同院消化器外科の医師によれば、医療チームは約45分に及ぶ処置の末、自然開口部から異物を取り出すことに成功した。
直腸粘膜には軽度の擦過傷が確認されたものの、消化機能は回復傾向にあり、数日以内に退院できる見通しである。
患者は下腹部の激しい痛みを訴えて救急搬送された。
検査の結果、直径約6cmの大型異物が直腸深部に入り込み、骨盤内臓器を圧迫していることが判明した。
異物が挿入された経緯については明らかになっていない。
処置で最大の課題となったのは、異物が腸壁に密着して「真空効果」を生じていた点である。
単純に引き抜こうとすれば直腸破裂や会陰部損傷の危険があった。
医療チームは器具を用いて異物の背後に空気を送り込み、内部の圧力を解放することで安全な摘出を実現した。この方法により、肛門括約筋の機能も保たれた。
医師は、思春期の子どもは身体への好奇心が強い一方で、安全に関する知識が不足しがちであると指摘する。
肛門への異物挿入は、腸穿孔や腹膜炎、さらには括約筋の恒久的損傷による失禁など重大な合併症を引き起こす恐れがある。
保護者に対しては、適切な性教育と日常的なコミュニケーションの重要性を強調するとともに、同様の事故が起きた場合には自己処置を試みず、速やかに医療機関を受診するように呼びかけている。
ベトナムでは直腸に異物を挿入する事案が度々報告されており、過去にはハノイ市で直腸から鰻を挿入したインド人が緊急搬送される事例などがある。


































