ベトナムの観光地といえばハノイやハロン湾、ダナン、ホイアン、フエ、ホーチミンなどがメジャーですが、世界遺産にも登録されている洞窟があるのをご存知ですか?
現在ではアクセスし易くなり、旅行会社もツアーを催行しているため、旅行者でも行きやすくなっています。
そこで、今回は隠れた名所である「フォンニャケバン国立公園」についてご紹介します!
「フォンニャケバン国立公園」は、フエとヴィンの中間あたりにあるベトナム中部・クアンビン省にあります。
港町であるドンホイから西に約30kmの場所に位置しており、南西側の一部はラオスに隣接しています。
石灰岩が雨水に浸食されてできた古いカルスト地帯である「フォンニャケバン国立公園」。
カルスト地帯は数億年前に形成され、9〜10世紀にはチャム族と呼ばれる民族が仏教の聖域として利用していたのだそう。
1990年にイギリス人の洞窟探検家ハワード・リムバート氏が訪れ、ベトナム人の協力で洞窟探検を継続して新しいルートや洞窟が発見されました。
公園の敷地は8万6000ヘクタールあり、敷地内には大小様々な洞窟が300以上もあると言われています。
アジアで最も古いカルスト地帯ですが、実は現在でも少しずつ開発が行われているのだそう!
公園内の地形は複雑で、洞窟の他にも豊かな自然が広がっている「フォンニャケバン国立公園」。
ベトナム固有の植物400種類以上、アンナン山脈固有の動物約38種が生息していると推定されており、新種の魚や蛇なども発見されています。
さらに、世界的に絶滅の危機に瀕しているという動物も生息しています。
ホーチミンのタンソンニャット国際空港や、ハノイのノイバイ国際空港からは、ドンホイ空港まで国内線が運航しています。
所要時間はそれぞれ1時間40分、1時間です。
空港からフォンニャケバンエリアまでは車で約1時間です。
中部に滞在している場合には、バス移動も可能です。
所要時間はフエから4〜5時間、ダナンから6時間ほど。
ハノイやホーチミンからもバスでアクセスできますが、もっと時間がかかってしまうため、あまりおすすめできません。
バスは直接フォンニャケバンまで行くものと、ドンホイまでしか行かないものがあるため、事前の確認が必要です。
ホーチミンからハノイまでを結ぶベトナム統一鉄道にはドンホイ駅があるので、電車でもアクセスが可能。
電車の種類にもよりますが、ハノイ、ダナン、ホーチミンからドンホイまでの所要時間はそれぞれ10時間、6時間、24時間ほど。
ドンホイからフォンニャケバンまでは公共バス、タクシー、ツアー会社が運行する車でアクセスすることができます。
バス乗り場「Ben Xe Nam Ly」から、1時間おきに運行しているB4のバスに乗ります。
料金は7万6000ドン(約380円)です。
空港や駅からそのままタクシーに乗車し、フォンニャケバンを目指します。
料金は40〜50万ドン(約2000〜2500円)ほど。
フォンニャケバンを観光するなら、ツアー会社を利用するのが最もおすすめです。
ツアーを予約すると無料または有料で送迎サービスを行なっている場合があり、タクシーがなかなか捕まらないというトラブルも防ぐことができます。

<写真:©️公式HP>
天国の洞窟(Dong Thien Duong)は、 2005年に発見され、2010年から一般開放された洞窟です。
この洞窟は、国立公園の中でも、最も観光客に人気の洞窟と言われています。
洞窟内には遊歩道が設置されており、約1時間30分〜2時間で回ることが可能。
入場料は20万ドン((約1000円)です。

<写真:©️公式HP>
トイ(Toi)洞窟の別名「ダークケイブ」では、ジップラインやカヤックで洞窟へ向かい、洞窟内では泥に浸かることができます。
事前予約は必要なく、カウンターで当日にチケットを買って参加することができます。
水着の用意が必須のため、ダークケイブに行く際には忘れないようにしましょう。
料金は45万ドン(約2250円)です。

<写真:©️公式HP>
ティエンソン(Tien Son)洞窟は、フォンニャ(Phong Nha)洞窟と同じ山にある洞窟です。
洞窟内はライトアップされており、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
また、洞窟内は歩行路が整備されているため、見学しやすくなっています。入場料は8万ドン(約400円)。

<写真:©️公式HP>
フォンニャ(Phong Nha)洞窟は、1899年に発見され、ベトナム戦争時代に野戦病院として使用されていた洞窟です。
この洞窟も国立公園内で最も人気の場所の1つとして知られています。
特徴は何と言っても壮大な洞窟内をボートで進んで見ることができる点。
料金は15万ドン(約750円)です。
ツアーでしか行けない洞窟も!

<写真:©️公式HP>
ダイA(Dai A)〜オーバー(Over)〜ピグミー(Pygmy)洞窟ルートは、2017年12月にクアンビン省人民委員会が同ルートの開拓を許可しました。
この3つの洞窟はすべてヴォム(Vom)洞窟システムに属しています。
ピグミー洞窟まではダイA、オーバー洞窟の2つを通るため、2泊3日の時間をかけて、小川や高くて急な斜面を歩いたり、洞窟で睡眠をしたりして20kmを移動します。
ピグミー洞窟の突き当りにある「Kong Collapse」の景色はとても幻想的です。

<写真:©️公式HP>
ハマド渓谷(Hamad valley)〜チャアン洞窟(Tra Ang)洞窟ルートは、2016年8月に試験運用が開始されました。
チャアン洞窟は、長さ17km、深さ650mで、バー洞窟やソンドン洞窟から水が流れてきているのだそう。
こちらは1泊2日のツアーで、洞窟内にグリーンリバーリバーが広がる景色を見ることができます。

<写真:©️公式HP>
シントン渓谷(Sinh Ton Valley)トゥイチュン洞窟(Hang Thuy Cung)では、石灰岩、非カルスト地形、平野、洞窟から地下の湧水、原生林まで、様々な地形を見ることができます。
また、このルートには数多くの鳥が生息しており、ベトナムの絶滅のおそれがある野生生物に分類されている動植物も生息しています。
このツアーは1泊2日で、長さ600mの洞窟内で泳ぐことも可能です。

<写真:©️公式HP>
エン(En)洞窟の全長は1645mで、1泊2日のツアーが催行されています。
なんと、このエン洞窟は、ピーターパン「PAN~ネバーランド、夢のはじまり~」の映画のロケ地にもなったそうです。
洞窟内には何千羽ものコウモリや鳥類が生息しています。

<写真:©️公式HP>
バー(Va)洞窟〜ヌックナッツ(Nuoc Nut)洞窟は、総走行距離は約10kmで1泊2日のツアーですが、比較的行きやすいコースです。
バー洞窟は、緑がかった透明な水面から多数のコーンのようなものがそびえ立っているのが最大の特徴で、洞窟内では水遊びもすることができます。
ツアーは2月〜8月末までしか催行されないため、時期に注意が必要です。

<写真:©️公式HP>
ソンドン(Son Dong)洞窟の長さは、世界最大の9kmを誇り、高さは約240mもあるのだそう。
ソンドン洞窟は最難関と言われており、自然の景観を破壊しないことや、環境への悪影響を最小限に抑えることを目的に、年間に数百名のみしかアクセスすることができません。
ツアーにかかる日数は4泊5日と長めです。

<写真:©️公式HP>
シュエン・ソン・ホー(Xuyen Son Ho)征服ツアーでは、フォンニャ洞窟の入り口からカヌーまたはカヤックで洞窟内を探検し、休憩を挟みながら4.5kmの距離を進みます。
スタート前には安全についてのガイダンスがあり、靴やライフジャケット、懐中電灯、ヘルメットなどの貸し出しがあります。
このツアーは毎日催行されており、所要時間は4〜6時間です。

<写真:©️公式HP>
8人青年ボランティア洞窟(Historic cave 8 She Youth Volunteer)は、1972年、ベトナム戦争時代に兵士へ物資を供給していたルートを守るため、米軍の攻撃により犠牲になった男女を追悼するお寺があります。
その近くには、8人が亡くなった洞窟が残っていますが、中に入ることはできません。

<写真:©️公式HP>
ヌックモック エコトレイル(Nuoc Mooc Eco-trail)は、フォンニャケバンの自然が満喫できる場所で、アスレチックやカヤックなどのアクティビティが用意されています。
入場料は8万ドン(約400円)で、130cm以下は無料です。

<写真:©️公式HP>
フォンニャ植物園(Phong Nha Botanic Garden)は、主要な観光スポットの1つで、美しい植物と滝、湖を見ることができます。
熱帯林に囲まれた植物園は、2つのルートがあり、短い休暇やピクニックに適しています。
歩行路が設置されている洞窟を見る場合には、あまり服装を気にする必要はありません。
しかし、ツアーでしか行くことができないような洞窟に行く場合には、長袖長ズボンがおすすめです。
寒さが心配な場合は薄手のジャケットがあると良いでしょう。
長距離を歩くため、靴は歩きやすいもので汚れても大丈夫なものを選びましょう。
入水する可能性もあるため、乾きやすい素材のものが良いです。
ツアーを申し込む際には、事前に知らされた物を準備しましょう。
その他、飲み物や日焼け止め、タオル、サングラス、帽子、虫除けなど、水分補給や日焼け止め対策ができる物があると便利です。
今回はフォンニャケバン国立公園についてご紹介しました。
公園内には、気軽に数時間で見て回れる洞窟や、洞窟内でのキャンプが必要となる場所まで様々。
ベトナム国内でまだ行ったことがない場所に行ってみたいという方や、世界遺産の洞窟で探検してみたいという方、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
一生の思い出に残ること間違いなしです!
※この記事に記載されている情報は2022年3月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。