<写真:plo.vn>
ホーチミン市で約1万6000人に対し違法に運転資格証明書が発行されていた事件で、裁判が始まる。
規定に沿った訓練を実施しないまま書類を偽造し、手続きを正当化していたとされる重大事案である。
ホーチミン市人民裁判所は3月10日、元交通機械実習技能センター所長のホー・ヴァン・ブップ被告ら26人を公判に付す予定である。
起訴内容は職権乱用、公文書偽造、贈賄、国家予算関連の請求書・証憑の違法売買など多岐にわたる。
税務当局の元職員2人も収賄罪で起訴された。審理は同月20日まで続く見通しである。
検察によれば、事件は2021〜22年に中央交通運輸短期大学第3校傘下の5センターで組織的に行われた。同校はベトナム交通運輸省の管轄下にある。
中心的役割を担ったとされる交通機械実習技能センターは、本来は初級運転技能証明書の養成のみが認められていた。
しかし実際には十分な講習や試験を実施せず、2021年10月から2022年9月までの間に50講座、約3800人へ証明書を発行したとされる。
受講や試験に参加していない受講者の書類に代筆で署名するなどの不正が行われ、損害額は約147億ドン(約8700万円)に上るという。
さらに、実習を実施したように装うため、石油関連企業2社から計421枚の付加価値税(VAT)請求書を不正に購入し、不正利益約129億ドン(約7611万円)を得たとされる。
税務検査を免れる目的で計10億ドン(約590万円)を支払い、このうち約4億4600万ドン(約260万円)が賄賂と認定された。
同様の手口は他の4センターにも広がり、計1万2000人超に違法な証明書が交付された。内部規定に反する権限委任や監督体制の不備も問題視されている。
ベトナムでは都市部を中心に自動車需要が拡大している一方で、運転免許行政の透明性確保が課題となっている。
今回の事件は教育・認証制度の信頼性を揺るがす重大な事案であり、管理体制の抜本的な見直しが求められている。




































