<写真:vtv.vn>
ベトナムでは若年層の不妊が深刻化している。18日にベトナムテレビ(VTV)青年団が開催した若者の健康をテーマとする討論会において、専門家は過重労働や夜更かし、交流サイト(SNS)への依存といった現代的な生活習慣が生殖機能の低下を招いていると警鐘を鳴らした。
世界保健機関(WHO)のデータとして紹介された内容によれば、ベトナムの不妊症例の半数は30歳未満に集中している。原因別では、男性要因と女性要因がそれぞれ4割を占め、双方に要因があるケースが1割、原因不明が1割である。
専門家の指摘によれば、女性では腟や子宮の炎症、先天的な子宮異常、卵管閉塞、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣予備能の早期低下などが目立つ。
一方、男性においても勃起障害や精液所見の異常がみられる。さらに、これらの疾患に加え、睡眠不足、加工食品中心の食生活、飲酒や喫煙、過度なダイエットが、男女ともに生殖能力を損なう主要因となっている。
討論会では、若者の間で「取り残されることへの不安(FOMO)」が広がっている点も指摘された。SNS上で理想化された結婚生活と現実を比較することで、失望や自己否定に陥る傾向がみられるという。
また、複数の仕事を掛け持ちすることで帰宅後には心身ともに疲弊し、パートナーとの関係構築にまで余力が及ばない例も少なくない。さらに、家族からの出産圧力が性行為を義務的なものに変え、男性の性機能障害や女性の性交痛、けいれん症状を引き起こすケースも報告されている。
専門家は、結婚や妊娠を意識する段階になってからではなく、若いうちから定期的に検診を受ける重要性を強調している。十分な睡眠と規則正しい生活を維持し、生殖機能を早期に点検することが、将来の家族形成に直結するとされる。
一方で、仕事や生活への不安から結婚や出産を先送りする、あるいは望まない若者も増加している。生殖能力の温存策として卵子凍結を選択する女性も増えており、参加した医師は「出産意思がないのではなく、適切な相手に巡り合っていない、あるいはキャリア形成を優先している人が大半である」と説明している。







































