ベトナムでは、ホーチミンやハノイなどの都市部でもデング熱の感染が確認されています。デング熱は蚊を媒介して広がる感染症で、発熱や頭痛、関節痛などを引き起こし、重症化すると命に関わることもあります。
特にベトナムでは雨季を中心に患者が増えますが、南部では一年を通して感染リスクがあります。この記事では、2026年4月時点の最新情報をもとに、デング熱の症状、予防対策、感染が疑われる時の対処法をわかりやすく解説します。
※情報提供:さくらクリニック
✅この記事でわかること
- デング熱がどんな病気か
- ベトナムでの最新流行状況
- 感染した時に出やすい症状
- 発熱時に避けるべき薬
- 旅行者・在住者ができる蚊対策
結論から言うと、ベトナムではデング熱を地方やジャングルだけの病気と考えないことが重要です。ホーチミン、ハノイ、ダナンなどの都市部でも感染リスクがあります。
CDCは、ベトナムではデング熱が通年リスクであり、雨季にピークを迎えやすいと案内しています。また、2026年3月時点でも世界的にデング熱への注意喚起が続いています。 ([cdc.gov](https://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/traveler/none/vietnam))

デング熱は、デングウイルスを持つネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染する病気です。人から人へ直接うつるのではなく、ウイルスを持った蚊を介して広がります。
ベトナムでは毎年多くの感染者が報告されており、2025年は約18万人規模の患者が報告されました。2026年も年初から患者数の増加が報じられており、3月下旬時点で全国約3万1927件、死者4人が報告されています。 ([sggpnews.org.vn](https://en.sggp.org.vn/ministry-urges-preventive-measures-as-dengue-and-hfmd-cases-surge-post124960.html))
デング熱は、蚊に刺された直後に感染の有無を判断することはできません。潜伏期間は一般的に数日〜1週間程度で、発熱などの症状が出てから血液検査で確認します。
医療機関では、デング抗原・抗体検査のほか、白血球や血小板の数、肝機能などを確認することがあります。特に血小板が下がる場合は、出血リスクに注意が必要です。
デング熱では、次のような症状が出ることがあります。
- 突然の高熱
- 強い頭痛
- 目の奥の痛み
- 関節痛・筋肉痛
- 発疹
- 吐き気・嘔吐
- 強いだるさ
症状だけではインフルエンザ、COVID-19、チクングニア熱、その他の感染症と区別しにくいことがあります。高熱が出た場合は自己判断せず、医療機関で相談するのが安全です。
デング熱は、多くの場合は自然に回復しますが、一部で重症化します。特に熱が下がり始める時期に急に悪化することがあるため注意が必要です。
次の症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 強い腹痛
- 繰り返す嘔吐
- 歯ぐきや鼻からの出血
- 血便・黒い便
- 息苦しさ
- ぐったりしている、意識がぼんやりする
- 水分が取れない
CDCも、デング熱が疑われる場合は十分な水分補給を行い、重症化のサインに注意するよう案内しています。 ([cdc.gov](https://www.cdc.gov/yellow-book/hcp/travel-associated-infections-diseases/dengue.html))
デング熱に特効薬はなく、治療は基本的に対症療法です。発熱や発汗で脱水になりやすいため、水、経口補水液、スープなどでこまめに水分補給をしましょう。
デング熱が疑われる時は、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどのNSAIDsは避ける必要があります。出血リスクを高める可能性があるためです。
発熱や痛みには、医師の指示に従い、一般的にはアセトアミノフェンが使われます。CDCも、デング熱ではアスピリンやイブプロフェンなどを避けるよう案内しています。 ([cdc.gov](https://www.cdc.gov/dengue/hcp/clinical-care/index.html))
発熱中にさらに蚊に刺されると、周囲への感染拡大につながる可能性があります。自宅療養中も、虫よけ、長袖、蚊帳、室内の蚊対策を徹底しましょう。
突然38〜40度程度の高熱が出ることがあります。頭痛、目の奥の痛み、関節痛、強いだるさが出ることもあり、この段階で医療機関に相談すると安心です。
高熱や痛みが続き、食欲低下、吐き気、発疹などが出ることがあります。水分が取れない場合や、嘔吐が続く場合は受診が必要です。
熱が下がると回復に向かうこともありますが、デング熱ではこの時期に重症化するケースがあります。腹痛、出血、強いだるさ、息苦しさがあればすぐ受診してください。
熱が下がった後も、体力低下やだるさが数日〜数週間残ることがあります。無理に仕事や運動へ戻らず、十分に休むことが大切です。
| 対策 |
具体例 |
| 虫よけを使う |
DEET、イカリジンなど有効成分入りの虫よけを使用 |
| 肌の露出を減らす |
長袖・長ズボンを着用 |
| 室内対策 |
網戸、蚊取り、エアコン、蚊帳を活用 |
| 水たまりをなくす |
植木鉢、バケツ、排水口周辺の水を放置しない |
| 時間帯に注意 |
デング熱を媒介する蚊は日中にも刺すため昼間も対策 |
デング熱を媒介する蚊は、マラリアの蚊と違い日中にも活動します。夜だけでなく、朝・夕方・日中の外出時も虫よけを使いましょう。
デング熱ワクチンは国や対象者によって扱いが異なり、誰でも気軽に接種できるものではありません。旅行者や一般在住者が自己判断で接種するより、まずは蚊に刺されない対策が基本です。
持病がある方、過去にデング熱に感染したことがある方、長期滞在予定の方は、渡航前または現地の医師に相談しましょう。
はい。デング熱は都市部でも感染が確認されています。特に水がたまりやすい場所や、蚊が発生しやすい環境では注意が必要です。
蚊に刺されただけで受診する必要は通常ありません。ただし、数日後に高熱、強い頭痛、関節痛などが出た場合は受診を検討してください。
アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどは避けてください。出血リスクを高める可能性があります。解熱剤は医師や薬剤師に確認しましょう。
ベトナムでは、デング熱は今も身近な感染症です。特に雨季は蚊が増えやすく、南部では一年を通して注意が必要です。
感染を完全に避けることは難しいものの、虫よけを使う、肌を露出しすぎない、水たまりを作らない、発熱時は早めに受診することでリスクを下げられます。
✅チェックリスト
- 外出時に虫よけを使っているか
- 日中も蚊対策をしているか
- 自宅周辺の水たまりを放置していないか
- 高熱時にイブプロフェンなどを自己判断で飲んでいないか
- 腹痛・嘔吐・出血などの危険サインを知っているか
ベトナムでは、ホーチミンやハノイなどの都市部でもデング熱の感染が確認されています。
デング熱は蚊に刺されることで感染するウイルス性の病気で、高熱や強い関節痛、頭痛などを引き起こし、重症化すると命に関わることもあります。
特にベトナムでは雨季を中心に蚊が増えますが、南部では一年を通して感染リスクがあります。
今回は、2026年4月時点の最新情報をもとに、デング熱の症状・予防・受診目安をわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- デング熱の基本症状と感染経路
- ベトナムでの最新流行状況
- 重症化のサインと受診目安
- デング熱にかかった時に避けるべき薬
- 旅行者・在住者ができる予防策
結論から言うと、ベトナムでデング熱を防ぐには、蚊に刺されないことが最も重要です。
デング熱には特効薬がなく、治療は水分補給や解熱などの対症療法が中心です。WHOも、重症例では入院が必要になることがあり、早期発見と適切な医療が重要だとしています。
また、発熱時に自己判断でイブプロフェンやアスピリンなどを飲むのは避ける必要があります。
これらは出血リスクを高める可能性があるため、デング熱が疑われる時は医師に相談しましょう。

デング熱は、デングウイルスを持つネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。人から人へ直接うつる病気ではありません。
ベトナムではデング熱が常在しており、CDCのベトナム渡航情報でも、雨季にピークがある一方で一年を通して感染リスクがあるとされています。
2025年のベトナムでは、デング熱の患者数が約18万人規模に達し、死者も報告されました。2026年も年初から感染者が増えており、ホーチミン市など南部で特に多く確認されています。
デング熱は、蚊に刺された直後に感染の有無を判断することはできません。
一般的に、発熱などの症状が出てから医療機関で血液検査を行い、感染の有無や血小板・白血球の状態を確認します。
高熱、強い頭痛、関節痛、発疹、倦怠感がある場合は、自己判断で風邪と決めつけず、医療機関に相談しましょう。
デング熱の症状は、感染してから数日後に出ることが多く、次のような症状が代表的です。
- 突然の高熱
- 強い頭痛
- 目の奥の痛み
- 関節痛・筋肉痛
- 発疹
- 吐き気・嘔吐
- 強い倦怠感
軽症で済む人もいますが、熱が下がり始める時期に重症化することもあるため、回復したように見えても油断はできません。
次の症状がある場合は、重症化の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。
- 強い腹痛
- 繰り返す嘔吐
- 鼻血・歯ぐきからの出血
- 血便・黒い便
- 息苦しさ
- ぐったりしている、意識がぼんやりする
- 手足が冷たい
WHOは、デング熱の多くは軽症で自然回復する一方、重症例では入院管理が必要になることがあるとしています。
現在、デング熱に対する特効薬はありません。治療は、発熱や痛みへの対応、水分補給、必要に応じた点滴、血液検査による経過観察などが中心です。
発熱や痛みにはアセトアミノフェン(パラセタモール)が使われることがあります。
一方で、アスピリン、イブプロフェン、ロキソプロフェンなどのNSAIDsは出血リスクを高める可能性があるため、デング熱が疑われる時は避けるべきです。
高熱が続く、食事や水分が取れない、血小板が下がっている、出血症状がある場合は、点滴や入院管理が必要になることもあります。
医療費は、受診先、検査内容、点滴の有無、入院の有無、保険の内容によって大きく変わります。
軽症で外来受診と血液検査のみの場合は比較的少額で済むこともありますが、重症化して総合病院で入院管理が必要になると、費用は大きく上がります。
旅行者や短期滞在者は、渡航前に海外旅行保険へ加入しておくと安心です。在住者も、キャッシュレス対応の有無や、入院時の補償範囲を事前に確認しておきましょう。
近年、ベトナムでもデング熱ワクチンの選択肢が出てきています。例えば、Qdengaは4歳以上を対象に、0か月・3か月の2回接種で案内されている医療機関があります。
ただし、接種可否は年齢、健康状態、過去の感染歴、滞在地域、医療機関の在庫などによって変わります。希望する場合は、必ず医療機関で相談してください。
デング熱は、日頃から少し気をつけて生活することで感染リスクを下げることができます。
CDCも、デング熱リスク地域では虫よけ剤、長袖・長ズボン、網戸やエアコンのある部屋の利用などを推奨しています。
蚊に刺されにくくするため、屋外では長袖・長ズボンが有効です。薄手の服は衣類の上から刺されることもあるため、外出先や時間帯によっては虫よけ剤との併用がおすすめです。
①虫除けスプレー・クリーム
ベトナムでは、虫除けスプレーや虫除けクリームが薬局・スーパー・コンビニなどで販売されています。ベトナム語では「Kem chống muỗi(蚊よけクリーム)」「Bình xịt chống muỗi(蚊よけスプレー)」などと表記されます。
②室内用の蚊対策グッズ
蚊取り線香、ワンプッシュ型スプレー、電気式蚊よけなども一般的です。小さな子どもやペットがいる家庭では、使用方法を確認して安全に使いましょう。
デング熱を媒介する蚊は、たまり水で繁殖します。植木鉢の受け皿、バケツ、屋外の容器、排水まわりなどに水をためないことが大切です。
自宅だけでなく、学校、職場、アパートの共有部などでも、蚊が発生しやすい場所を減らす意識が重要です。
通常、人から人へ直接うつる病気ではありません。ウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。
必ずしも安心とは言えません。デング熱は熱が下がる時期に重症化サインが出ることがあります。強い腹痛、嘔吐、出血、ぐったりするなどの症状があれば受診してください。
自己判断は避けてください。特にイブプロフェン、アスピリン、ロキソプロフェンなどは避けるべき薬に含まれます。デング熱が疑われる時は医師に相談しましょう。
ベトナムでは、デング熱は都市部でも起こり得る身近な感染症です。特に雨季や蚊の多いエリアでは、蚊に刺されない対策が重要になります。
発熱や強い関節痛、頭痛がある場合は、風邪と決めつけずに早めに医療機関へ相談しましょう。
デング熱は特効薬がない一方、早期発見と適切な経過観察で重症化リスクを下げることができます。
チェックリスト
- 虫除けスプレーやクリームを使っているか
- 長袖・長ズボンで肌の露出を減らしているか
- 自宅周辺にたまり水を作っていないか
- 高熱時にNSAIDsを自己判断で飲んでいないか
- 腹痛・嘔吐・出血などの重症化サインを知っているか