<写真:24h.com.vn>
ホーチミン市における小売用不動産市場では、中心部のショッピングモールが高水準の賃料を維持し、低い空室率を保つ一方で、主要道路沿いの路面店舗では空室が目立ち、明確な二極化が進行している。
不動産仲介大手CBREおよびJLLの調査によれば、2025年の中心業務地区(CBD)における小売用不動産の平均賃料は、1㎡あたり月額270〜285ドル(約3万9825〜4万2040円)となり、前年同期比で3〜4%の上昇を示している。
高級ブランド、飲食業、化粧品業界の企業による出店が継続しており、Time SquareやSaigon Marina IFCといった施設では高い入居率が維持されている。
一方で、Hai Bà Trưng通り、Nguyễn Huệ通り、Đồng Khởi通りなど、いわゆる「金の土地」と呼ばれる中心部の路面店舗では、賃料を2〜3割引き下げてもなお入居者が見つからず、長期にわたる空室状態が続いている。
この背景には、消費者によるオンラインショッピングやショッピングモール志向の高まり、さらには運営コストの上昇といった要因が存在している。
Savills Việt Namによれば、路面店舗は安定した集客が困難であるうえに固定費が高く、収益性が低下していることから、今後は業態転換や賃料の見直しが避けられないとされる。
これに対し、モール型施設は立地条件やインフラの整備、既存の顧客基盤といった優位性を背景に、引き続き強い需要が見込まれている。
このように、市場の再編が進行する中で、中心部に位置するモール型施設は高値安定を続ける一方、路面店舗は構造的な変化を余儀なくされている状況にある。




































