<写真:vneconomy.vn>
旅行予約プラットフォーム「Trip.com」の発表によれば、2026年のテト(旧正月)休暇には、ベトナム人の海外旅行に大きな変化が見られている。
国内線航空券の需要は前年同期比で77%、国際線は67%増加し、いずれも東南アジア地域において最も高い伸び率を記録したという。
注目すべきは、海外旅行における直前予約の傾向である。
60日以上前に予約する利用者の割合は、前年の49%から46%へと減少し、柔軟で即時対応型の旅行スタイルが浸透しつつあることを示している。
この背景には、国際線路線の多様化、ビザ政策の緩和、そしてテクノロジーによる直前割引情報へのアクセス容易化があると考えられる。
旅行の質にも変化が見られ、高級志向が一段と強まっている。
実際、ベトナム人旅行者の51%が5つ星ホテルを、30%が4つ星ホテルを選択しており、宿泊施設の選定においても上質な体験を重視する傾向が顕著である。
目的地としては、韓国が最も人気を集めており、中国が急浮上して第2位にランクインした。
特に広州、北京、上海への航空券予約が著しく増加しており、中国市場の復活を印象づけている。
ベトナムの大手旅行会社であるVietravelによれば、テト期間中の中国ツアーは商品構成の多様性と頻繁な出発スケジュールによって、特に高級ツアーの需要が伸びているという。
ツアー価格は1400万〜3500万ドン(約8万4800〜約21万2100円)と幅広く設定されており、消費者の多様なニーズに対応している。
日本も注目されている渡航先の1つであり、福岡と名古屋はそれぞれ前年比300%、200%以上の伸びを記録した。
従来の「東京—大阪—京都」といった定番ルートに加えて、他都市への関心が高まっていることがうかがえる。
一方、国内旅行においては、旅行計画を早期に立てる傾向が依然として強く、42%の利用者が2カ月以上前に予約している点が特徴的である。
Trip.comは中国旅行者の急増について、ビザ緩和と旧正月における文化的親和性が後押ししていると分析している。
また、テト観光は単なる繁忙期にとどまらず、年間を通じた観光産業の起爆剤となる可能性を秘めていると展望している。
なお、2026年のテト休暇は9日間という長期にわたったことも、海外旅行の活況を支える要因となった。
一方、多くの旅行会社は年始の需要を慎重に見極め、控えめな目標設定を行うなど、リスク管理にも注力しているとみられる。





































