<写真:soha.vn>
2026年1〜3月期にベトナムを訪れたロシア人観光客数は約36万7000人に達し、過去最多を更新した。
統計総局によれば、同期間の訪越外国人数は約670万人で、四半期ベースでも過去最高となっている。
ロシアは中国、韓国に次ぐ第3の送客市場に浮上し、この順位も過去最高である。
訪越ロシア人は前年同期比で約3倍に増加し、直近10年でも際立った伸びを示している。
2026年初の3カ月間だけで、2024年通年の約1.5倍、2025年通年の5割強に相当する水準に達した。
増加の背景には複数の要因がある。第一に、両国の良好な関係に加え、ベトナムが長年ロシア人に人気の渡航先である点が挙げられる。
海浜リゾート、多様な食文化、比較的手頃な価格で利用できる高級宿泊施設が需要と合致している。
第二に、ロシア人に対する45日間の査証免除措置や直行便の増加により、渡航の利便性が大きく向上したことがある。
第三に、世界情勢が不安定な中で、政治的に安定した観光地としての評価が高まっている点も見逃せない。
とりわけ直行便の回復は大きな追い風となっている。
2025年3月にはモスクワ〜カムラン間のチャーター便が再開され、同年10月にはフーコック線も加わったことで、ロシアからのアクセスは大幅に改善した。
これにより、ニャチャンやフーコックといったリゾート地で宿泊需要が拡大している。
- 「鈴の屋」のもつ鍋へのこだわり
観光行動にも特徴がみられる。ロシア人観光客は7〜21泊の長期滞在を好み、飲食やスパなど付加サービスへの支出も大きい。
訪問先は比較的限定される一方、滞在型で深い体験を重視する傾向が強い。近年は個別手配による高付加価値ツアーや、ハロン湾を巡る高級クルーズの需要も増加している。
また、ロシア語対応のガイドやサービスへの需要も急増しており、観光業界には多言語対応や個別化サービスの一層の強化が求められている。
ロシア人旅行者は従来の大衆市場から、中・高所得層を中心とした高付加価値セグメントへと移行しつつある。
このように、ロシア市場は観光業界において重要性を増しており、今後もリゾート分野を中心に成長を牽引する存在となる可能性が高い。

































