ベトナムで生活するうえで、家賃は毎月の支出を大きく左右する重要なポイントです。
「ベトナムは家賃が安い」と言われることもありますが、2026年現在はホーチミンやハノイの人気エリアを中心に家賃が上がっており、日本人が安心して住みやすい物件は決して激安ではありません。
この記事では、ホーチミン・ハノイ・ダナンの家賃相場、物件タイプ別の違い、契約時の注意点をわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- ベトナムの家賃相場の目安
- 都市別・物件タイプ別の違い
- サービスアパートとコンドミニアムの特徴
- 契約前に確認すべきポイント
- 日本人が失敗しない部屋探しのコツ
結論から言うと、ベトナムの家賃はローカル向け物件なら安く、外国人向け物件は日本と大きく変わらない場合もあるのが実情です。
| 物件タイプ |
家賃目安 |
向いている人 |
| ローカルアパート |
500万〜1,000万ドン |
現地生活に慣れている単身者 |
| サービスアパート |
1,000万〜4,000万ドン以上 |
駐在員、初めてのベトナム生活 |
| コンドミニアム |
1,200万〜5,000万ドン以上 |
家族帯同、長期滞在者 |
| 一戸建て・ヴィラ |
3,000万〜1億ドン以上 |
家族、大型物件希望者 |
特にホーチミン・ハノイでは、外国人向けのサービスアパートや高級コンドミニアムの需要が高く、中心部や人気エリアでは家賃が高止まりしやすい傾向があります。
ベトナムでは、家具付きの賃貸物件が多く、日本の賃貸と比べると入居時の初期準備は少なめです。冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファ、テレビなどが最初から付いている物件も珍しくありません。
一方で、家賃はエリアや物件グレードによって大きく異なります。ホーチミンでは旧2区のタオディエン、7区のフーミーフン、1区中心部、ビンタイン区の高層コンドミニアム周辺が外国人に人気です。
ハノイではタイホー、キムマー、リンラン、バーディン、カウザイ周辺に日本人が多く住んでいます。ダナンではミーケービーチ周辺、アントゥン、ソンチャー、ハイチャウなどが人気です。
今後ももハノイではサービスアパート供給が増える見込みで、Savillsはハノイのサービスアパート市場について2025年以降に18プロジェクト・4,133戸の追加供給を見込むとしています。
ホーチミンでもアパート価格の上昇が続いており、賃貸市場にも影響しやすい状況です。
| 都市 |
単身向け目安 |
家族向け目安 |
特徴 |
| ホーチミン |
1,000万〜2,500万ドン |
2,500万〜6,000万ドン以上 |
選択肢が多いが人気エリアは高め |
| ハノイ |
1,000万〜2,500万ドン |
2,500万〜6,000万ドン以上 |
日本人街・タイホー周辺が人気 |
| ダナン |
800万〜2,000万ドン |
2,000万〜4,000万ドン以上 |
海沿い・中心部で差が大きい |
ダナンはホーチミンやハノイより抑えめの物件もありますが、海沿いの外国人向け物件や新しいコンドミニアムは家賃が上がりやすいです。
ベトナムで外国人が借りる住まいは、主にサービスアパート、コンドミニアム、ローカルアパート、一戸建て・ヴィラに分かれます。
サービスアパートメントは、ベトナムに住む外国人に人気の住居タイプです。家具・家電付きで、掃除、洗濯、リネン交換、フロント対応などが付く物件もあります。
Wi-Fiや水回りのトラブルが起きた時に管理側へ相談しやすく、初めてベトナムに住む人や単身赴任者には特に便利です。
家賃相場:1,000万〜4,000万ドン以上
コンドミニアムは、分譲マンションの一室を個人オーナーから借りるタイプが一般的です。プール、ジム、子ども向け施設など共用施設が充実している物件も多く、家族帯同者に人気があります。
ただし、部屋ごとにオーナーが異なるため、家具の質、修繕対応、契約条件に差が出ます。不動産会社のアフターサポートがあるかどうかが重要です。
また、単身者や若い外国人の間ではルームシェアも選択肢になります。家賃や光熱費を分担できる一方、生活ルールや退去時の精算でトラブルになることもあるため、契約条件は事前に確認しましょう。
家賃相場:1,200万〜5,000万ドン以上
ローカルアパートは、ベトナム人向けの比較的安い賃貸物件です。家賃を抑えたい人には魅力がありますが、英語・日本語対応が難しい、設備が簡素、セキュリティや管理体制に差があるなどの注意点があります。
現地生活に慣れている人や、ベトナム語でやり取りできる人には選択肢になりますが、初めての赴任者にはややハードルが高めです。
家賃相場:500万〜1,200万ドン程度
一戸建てやヴィラは、中心部から少し離れたエリアや高級住宅街に多い住居タイプです。庭、複数ベッドルーム、広いリビング、プール付きの物件もあり、家族帯同や大型住宅を希望する人に向いています。
一方で、管理費、メンテナンス、防犯、害虫対策などを自分で確認する必要があるため、契約前のチェックが重要です。
家賃相場:3,000万〜1億ドン以上
ベトナムで家を借りる場合、主に不動産会社を通す方法と、大家さんと直接交渉する方法があります。
初めてベトナムで部屋探しをする日本人には、不動産会社を通す方法がおすすめです。日本語対応の会社であれば、希望条件の整理、内見、契約内容の確認、入居後のトラブル対応まで相談しやすくなります。
特に、サービスアパートやコンドミニアムは入居後の修繕・退去時のデポジット返金・契約更新でトラブルになることがあるため、アフターサポートの有無は重要です。
直接交渉の場合は、知人の紹介、Facebookグループ、不動産掲示板、街中の「Room for rent」などから探す方法があります。
仲介料を抑えられる可能性がある一方、契約書の内容確認、デポジット返金、修繕負担、家賃支払い方法などを自分で確認する必要があります。ベトナム語に不安がある場合は、信頼できる人に同席してもらうと安心です。
300〜500ドルの物件は、ローカル寄りのサービスアパートやワンルームが中心です。部屋の広さは20〜40㎡程度が多く、家具付きでも設備はシンプルです。
中心部や人気エリアでは選択肢が限られるため、立地より家賃を優先する人向けです。
500〜1,000ドルになると、単身者向けのサービスアパート、1LDK〜2LDKのコンドミニアム、小さめの家族向け物件が候補になります。
ホーチミンやハノイでは、日本人が住みやすいエリアの単身向け物件はこの価格帯に入ることが多いです。
1,000〜2,000ドルでは、家族向けの2〜3ベッドルーム、設備の整ったコンドミニアム、立地の良いサービスアパートが選びやすくなります。
学校や職場へのアクセス、プール・ジムなどの共用施設、セキュリティを重視する家庭に向いています。
2,000ドル以上になると、高級コンドミニアム、広いサービスアパート、ヴィラ、一戸建てなどが候補になります。家族帯同の駐在員や、会社負担の住宅手当がある人向けの価格帯です。
| 確認項目 |
チェック内容 |
| 家賃に含まれる費用 |
管理費、税金、水道代、インターネット、清掃費の有無 |
| 電気代 |
実費か、オーナー設定単価か |
| デポジット |
何か月分か、返金条件は明確か |
| 修繕負担 |
エアコン、給湯器、洗濯機などの故障時に誰が払うか |
| 退去通知 |
何日前までに通知が必要か |
| ペット可否 |
ペット可でも種類・サイズ制限があるか |
- 1区:中心部で便利だが家賃は高め
- タオディエン:外国人向け物件・飲食店が多い
- 7区フーミーフン:家族帯同・教育環境重視に人気
- ビンタイン区:高層コンドミニアムが多く中心部にも近い
- キムマー・リンラン:日本食店や日系サービスが多い
- タイホー:外国人に人気で湖周辺の雰囲気が良い
- バーディン:日系企業・大使館方面へのアクセスが良い
- カウザイ:比較的新しい物件もあり生活しやすい
- ミーケービーチ周辺:海沿いで外国人向け物件が多い
- アントゥン:カフェや飲食店が多く短中期滞在者に人気
- ハイチャウ:市内中心部で生活利便性が高い
- ソンチャー:海と街のバランスを取りやすい
ローカル向け物件は日本より安いことが多いですが、日本人が住みやすい外国人向け物件は日本と大きく変わらない場合もあります。
初めての場合は、家具付きで管理体制が整ったサービスアパートが安心です。入居後のトラブル対応も比較的スムーズです。
物件によりますが、1〜2か月分が多いです。退去時の返金条件は契約前に必ず確認しましょう。
ベトナムの家賃は、物件タイプ、都市、エリア、管理体制によって大きく変わります。ローカル物件なら安く住めますが、日本人が安心して暮らしやすい物件を選ぶと、家賃はそれなりに高くなります。
大切なのは、家賃だけで決めず、立地、管理体制、家具・設備、契約条件、入居後サポートまで含めて比較することです。初めてのベトナム生活では、日本語対応の不動産会社や信頼できる仲介先を活用すると安心です。
チェックリスト
- 家賃だけでなく管理費・光熱費も確認する
- デポジット返金条件を契約前に確認する
- 家具・家電の状態を写真で残す
- 修繕費の負担者を明確にする
- 日本語または英語で相談できる窓口を確認する
- 初めてならサービスアパートを優先的に検討する