<写真:benhviennhandan115.com>
ベトナムで、成分不明の鎮痛薬に含まれるコルチコイドを長期間服用したことにより、顔貌の変化や慢性副腎不全などの健康被害が報告されている。
医師らは、出所不明の薬剤の使用に対して強い注意を呼びかけている。
南部ホーチミン市の人民115病院によれば、高齢女性が正月に帰省した家族から顔の異常を指摘された。
女性の顔は丸く腫れ、赤みを帯び、皮膚も薄くなっていたという。
家族が状況を確認したところ、女性は病院で処方された薬に加え、近所の人物から購入した正体不明の鎮痛薬を併用していた。
服用すると脚の痛みが和らぐため、継続的に使用していたとのことである。
同病院の内分泌科では、87歳の男性患者も同様の症状で受診した。男性は長期間にわたり倦怠感や食欲不振を訴えていた。
診察では、顔が丸く赤くなる満月様顔貌、首周囲への脂肪蓄積、皮膚の菲薄化、あざができやすいといった特徴が確認された。
男性もまた「服用すると楽になる」として、出所不明の鎮痛薬を長期間使用していたという。
医師の評価では、いずれの患者にもコルチコイドの長期使用に関連するクッシング症候群の兆候と慢性副腎不全が疑われた。
治療後、症状は改善傾向を示しているが、今後も継続的な経過観察が必要である。
コルチコイドは強力な抗炎症作用と免疫抑制作用を持つ薬剤であり、喘息、アレルギー、関節疾患、自己免疫疾患などの治療に広く用いられている。
一方で、医師の管理下にない長期使用は副腎機能を抑制し、慢性副腎不全を引き起こす可能性がある。
長期服用では、満月様顔貌、首や腹部への脂肪蓄積、四肢筋肉の萎縮、皮膚の菲薄化、紫色の皮膚線条など、外見上の顕著な変化が現れることがある。
また、高血圧や高血糖、骨粗しょう症といった代謝異常のほか、慢性的な疲労、めまい、吐き気などの症状が出現する場合もある。
医師によれば、多くの患者は服用している鎮痛薬にコルチコイドが含まれていることを認識していない。
口コミや知人の紹介、あるいはSNS上の「即効で痛みが消える」といった広告を信じて購入するケースが少なくないという。
医療機関は、成分不明の薬やラベルのない薬を安易に服用しないように強く呼びかけている。
特に「すぐ効く鎮痛薬」と宣伝される製品には注意が必要である。
長期間続く倦怠感や原因不明の体調悪化、外見の急激な変化、高血圧や高血糖などの症状がみられる場合には、早期に医療機関を受診することが重要である。



































