<写真:thanhnien.vn>
ベトナムの首都であるハノイ市は、100年先を見据えた都市総合計画の中で、既存の象徴的建築物の景観改善と新たな文化施設の整備を進め、都市イメージの刷新を図る方針である。
計画案は2026年4月12日まで市民から意見を募集している。
計画では歴史的中心部にある象徴的建築物の景観整備を継続する。対象には亀の塔や、ハノイ歌劇場、国旗掲揚台、東河門、ベトナム国立会議場、京南タワーなどが含まれる。
政治の中心であるバーディン地区では、ホー・チ・ミン廟、国会議事堂、国家主席府、一柱寺など国家的象徴を持つ建築物の景観を保全する方針である。
新たな建設については、これらの建物への視界を遮らないことが条件となる。
ハノイ旧市街や旧フランス租界地区では歴史的景観の維持を重視する。
36通りの旧市街では細長い商家建築を中心とした伝統的商業構造を守り、旧フランス地区では植民地期の欧風都市景観とともに、ロンビエン橋、ハノイ歌劇場、ハノイ駅などの文化遺産を保全する方針である。
都市景観の形成では、高層建築だけではなく文化・歴史・建築的価値を持つ建造物を都市の象徴として位置付ける。
中心部では高層建築を厳格に管理しつつ、景観や遺産を損なわない範囲で新たなランドマークの建設も検討する。
また、新時代の首都を象徴する文化施設として、西湖西地区の「タンロン劇場」と、西湖クアンアン地区の「パール劇場」の建設が計画されている。
公共空間の整備も進める。紅河北側には独立記念像群と連動する「平和広場」を、ホアラック地区には「ドイモイ」をテーマとした巨大壁画と連動する「光の広場」を整備する構想である。
都市の玄関口となる地域では、ニャッタン〜ノイバイ軸線と北タンロン〜ノイバイ軸線を北部都市圏の骨格と位置付け、対外交流と近代化を象徴する景観を形成する。
国家展示センター、北ハノイ・スマートシティ、金融タワーなど国際規模のランドマーク建設も想定されている。
さらに、紅河景観軸は都市の新たな象徴として位置付けられ、両岸に文化・娯楽施設を配置する計画である。
歴史的建造物であるロンビエン橋は歩行者専用橋へ転換し、旧市街と紅河の開放空間を結ぶ文化・展示空間として活用する構想も示された。
同計画は、ハノイ市を「千年の文化を持つ都市であり、文明的かつ現代的な都市」とする都市像の実現を目指すものである。






































