<写真:thegioitiepthi.danviet.vn>
ベトナムの飲料チェーン市場が急速な拡大を続けている。
シンガポールの投資会社モメンタム・ワークスによれば、2025年時点における同国のカフェおよび茶系チェーン市場規模は合計約13億ドル(約2067億5200万円)に達し、東南アジアで第3位の規模となった。
内訳を見ると、カフェチェーン市場は約7億2500万ドル(約1153億400万円)で前年比27%増、茶系チェーンは約6億1700万ドル(約981億2800万円)で同28%増と、いずれも高い成長率を維持している。
市場規模ではインドネシアおよびタイに次ぐ位置にある。
国内市場では、カフェ分野においてMilano Coffeeが約2500店舗を展開し最大規模を誇る。
これに続き、フィリピン系外食大手Jollibee Foods Corporation傘下のHighlands Coffeeが約985店舗を運営し、売上高も前年比約16%増と拡大している。
Phúc LongやStarbucks、Katinatなども主要ブランドとして競争を繰り広げている。
茶系チェーンではToCoToCoが約1000店舗で首位に立ち、Hồng Trà Ngô Giaが約500店舗でこれに続く。
Gong ChaやKoi Thé、The Alley、Tiger Sugarなどの海外ブランドも一定の存在感を示している。
一方で、ベトナム国内において1000店舗を超えるチェーンはMilano Coffeeのみであり、東南アジア全体では11ブランドが同規模に達している状況と比較すると、企業規模の面ではなお発展途上にあるといえる。
また、中国系ブランドの進出が競争を一層激化させている。低価格帯で急拡大したMixueは一時4900店舗超の地域最大規模を誇ったが、ベトナムでは出店ペースを縮小した。
さらに、タイ系のCafé Amazonが2025年に市場から撤退するなど、外資系企業にとっては厳しい環境が続いている。
東南アジア全体の飲料チェーン市場は約100億ドル(約1兆5904億円)規模に達しており、今後の競争は単なる店舗数の拡大にとどまらず、サプライチェーンの最適化やデジタル化を含む運営効率の高度化が鍵を握ると指摘されている。
特に中国系ブランドが導入する自動化やQR注文、標準化された製造工程といった工業化モデルは、生産性向上の面で優位性を持つ。
1店舗当たりの販売能力も、従来の1日300〜400杯から、先進的な店舗では600〜800杯、さらには9000杯超に達した事例も報告されている。
市場の拡大が続く一方で、競争は量から質へと移行しつつあり、効率的な運営体制を構築できる企業が今後の成長を主導する見通しである。

































