「ハノイは空気が悪い」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ハノイでは、バイクや車の排気ガス、建設工事の粉じん、工場排出、野焼きなどが重なり、PM2.5を中心とした大気汚染が深刻化しやすい状況があります。
特に乾季や冬場、朝夕の通勤時間帯はAQIが悪化しやすく、敏感な方はのどの痛み、咳、目の違和感、頭痛などを感じることもあります。
今回は、2026年4月時点の情報をもとに、ハノイの空気汚染の実態、主な汚染物質、在住者・旅行者ができる対策をわかりやすく紹介します。

結論から言うと、ハノイの空気はベトナム国内でも悪化しやすい都市のひとつです。
特にPM2.5の濃度が高くなりやすく、時期によってはAQIが「敏感な人にとって不健康」「不健康」レベルまで上がることがあります。
リアルタイムの大気状況は、IQAirやAQICNなどで確認できます。
ハノイでは、朝の通勤時間帯、夕方、風が弱い日、乾季、冬場に数値が悪化しやすいため、外出前にAQIを確認する習慣をつけると安心です。
ハノイの空気汚染は、ひとつの原因だけで起きているわけではありません。複数の要因が重なって悪化します。
ハノイの大気汚染で特に注意したいのは、PM2.5です。そのほか、二酸化窒素、二酸化硫黄、粉じんなども健康に影響する可能性があります。
PM2.5とは、粒径が2.5マイクロメートル以下の非常に小さな粒子です。粒子が細かいため、吸い込むと肺の奥まで入り込みやすいとされています。
PM2.5は、呼吸器や循環器への影響が懸念されており、喘息、気管支炎、咳、息苦しさなどの症状を悪化させることがあります。
二酸化窒素は、車やバイク、工場などから発生しやすい汚染物質です。交通量の多い道路沿いや渋滞エリアでは濃度が高くなりやすく、のどや気管支への刺激につながることがあります。
二酸化硫黄は、燃料の燃焼などにより発生する汚染物質です。呼吸器に刺激を与える可能性があり、敏感な方は咳や息苦しさを感じることがあります。
粉じんは、道路、建設現場、工事現場などから発生する細かなちりやほこりです。ハノイでは建設工事が多いため、道路沿いや工事現場周辺では目やのどへの刺激を感じることがあります。
| AQI目安 | 状態 | 行動の目安 |
|---|---|---|
| 0〜50 | 良好 | 通常通り外出しやすい |
| 51〜100 | 普通 | 敏感な方は長時間の屋外運動に注意 |
| 101〜150 | 敏感な人に不健康 | 子ども、高齢者、喘息持ちの方は屋外活動を控えめに |
| 151〜200 | 不健康 | 屋外運動を避け、マスク着用を推奨 |
| 201以上 | 非常に不健康 | 不要不急の外出を控え、室内対策を強化 |
まず最も大切なのは、その日の空気の状態を確認することです。ハノイの空気は日によって大きく変わります。
おすすめは、IQAir、AQICN、AirVisualなどのアプリやサイトです。朝起きたらAQIを確認し、悪い日は屋外運動や長時間のバイク移動を控えるとよいでしょう。

布マスクや一般的なファッションマスクは、ほこり対策にはなっても、PM2.5対策としては不十分なことがあります。
PM2.5対策を意識するなら、N95、KF94、KN95など、顔に密着しやすい高性能マスクを選ぶのがおすすめです。

室内の空気をきれいに保ちたい場合は、HEPAフィルター付きの空気清浄機がおすすめです。
選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう。
空気が悪い日に窓を開け続けると、室内にもPM2.5や粉じんが入りやすくなります。
換気は必要ですが、AQIが高い日は長時間の窓開けを避け、空気が比較的良い時間帯に短時間で換気するのがおすすめです。
床や家具に積もった粉じんは、乾拭きだけだと再び舞い上がることがあります。
水拭き、モップ、HEPAフィルター付き掃除機を使うと、室内のほこり対策に役立ちます。
ハノイでバイクに乗っていると、目にほこりや粉じんが入りやすいです。目の違和感で運転中に集中力が落ちることもあるため、サングラスやメガネで目を守ると安心です。
これらに当てはまる方は、AQIが悪い日は無理に外出や屋外運動をせず、室内で過ごす時間を増やすのがおすすめです。
ハノイの空気汚染は、2026年時点でも注意が必要です。特にPM2.5は健康への影響が懸念されるため、在住者も旅行者も日々の対策が欠かせません。
まずはAQIを確認し、空気が悪い日は屋外活動を減らす、高性能マスクを使う、室内ではHEPAフィルター付き空気清浄機を活用するなど、できる範囲で対策しましょう。