ホーチミンにご家族で住む際、お子さまをインターナショナルスクールに通わせたいと考える方はもいらっしゃいますよね。
ホーチミンはベトナム最大の経済都市ということもあり、ベトナム国内でも特にインターナショナルスクールの選択肢が多いエリアです。
その一方で、学校ごとに教育カリキュラム、学費、英語サポート、進学先の強み、通学エリアがかなり異なるため、「有名校だから安心」というだけで決めるのは難しいのも事実です。
そこで今回は、2026年4月時点の最新情報をもとに、ホーチミン市内の主なインターナショナルスクールの特徴や学費感を整理してご紹介します。
また、人気の高いBISとISHCMCの比較や、学校選びで見るべきポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
インターナショナルスクールは、主に外国籍家庭や海外進学を見据える家庭向けに、英語を中心とした国際カリキュラムで教育を行う学校です。
ホーチミンには、英国式、米国式、IB(国際バカロレア)系、オーストラリア系、カナダ系など、さまざまな教育システムを採用する学校があります。
授業は英語が中心で、多国籍な生徒・教員が集まりやすく、英語力だけでなく国際感覚を育てやすいのが大きな特徴です。
一方で、学校によっては英語力が十分でない子ども向けにEAL(English as an Additional Language)などのサポートを設けている場合もあります。
ホーチミンでは、純粋なインターナショナルスクールだけでなく、英語とベトナム語の両方を使う「バイリンガル校」「セミインター校」も人気があります。
こうした学校は、インター校より学費を抑えやすい一方で、英語教育に力を入れているケースが多く、ベトナム人家庭・国際結婚家庭・コストを抑えたい外国人家庭に選ばれています。

学費は、学校のブランド、採用カリキュラム、施設、学年によって大きく異なります。
また、幼稚園では半日・全日、週の通学日数で学費が変わることもあります。
さらに、授業料以外に登録料、入学金、施設費、デポジット、スクールバス代、給食代がかかるケースもあるため、授業料だけで判断しないことが大切です。
トップ校は、小学部でも年間6億〜8億VND台に入ることが珍しくありません。一方で、バイリンガル系やセミインター校では、年間1.5億〜3億VND台に収まる学校もあります。
| タイプ | 代表例 | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| 最上位インター | BIS、ISHCMC、SSIS | 学費より教育環境・進学実績・国際性を重視したい |
| 中〜上位インター | AIS、Renaissance、EIS、CIS、TAS | 質と費用のバランスを見たい |
| バイリンガル・セミインター | VAS、Asian School など | 学費を抑えつつ英語教育も重視したい |
ここでは、ホーチミンの中でも学費水準が高く、教育環境・施設・進学サポートが充実している学校を紹介します。
「BIS HCMC」は、ホーチミンを代表する最上位校のひとつです。英国式カリキュラムをベースに、最終的にはIGCSEやIB Diplomaにつながる構成で、Nord Anglia Educationグループの一校でもあります。
施設水準が高く、Early Years、Junior、Secondaryでキャンパスが分かれている点も特徴です。
学費はホーチミンでもトップクラスですが、英国式教育、大学進学支援、学校設備、ブランド力を重視する家庭に非常に人気があります。
2025/26〜2026/27の公式学費案内を見ると、幼少部から高学年まで大きく上昇し、高学年では年間8億〜9億VND台になる水準です。
「ISHCMC」は、ホーチミンで最も知名度の高いIB系インターナショナルスクールのひとつです。
多国籍な生徒構成とIB一貫校としての強みがあり、海外大学進学を意識する家庭からの支持が厚い学校です。
Primary CampusとSecondary Campusの2校舎体制で、Inquiry-based learningを重視した教育が特徴です。
学費はBISと並ぶ高水準で、Primaryでも年間6億〜7億VND台、上級学年ではさらに高くなります。
「自由度の高い学び」「IB志向」「より国際色の強い環境」を重視する家庭に向いています。
「SSIS」は、7区フーミーフンにあるアメリカ系インターナショナルスクールです。ホーチミンでも評価の高い学校のひとつで、非営利モデルを打ち出している点も特徴です。
米国式ベースの教育に加え、APやIBDP、大学進学支援も充実しています。7区居住の家庭にとっては、通学動線の面でも非常に魅力があります。
ここでは、質の高い教育を受けられつつ、最上位校よりは比較検討しやすい学校を紹介します。
「AIS Vietnam」は、ホーチミンで知名度の高いインターナショナルスクールのひとつです。Thu Thiemキャンパスを中心に、幼少期から高校段階まで対応しています。
IB系プログラムと英語サポートを備え、施設面も充実しています。学費は決して安くありませんが、BISやISHCMCより少し下の価格帯として検討されることが多い学校です。
「Renaissance International School Saigon」は、7区にある英国系・IB系の学校です。キャンパスは一体型で、都市部の中では比較的落ち着いた規模感を好む家庭に向いています。
IGCSEとIBDPを組み合わせた進学志向の構成が特徴で、7区居住の家庭から安定した人気があります。
「EIS」は、Thao DienエリアにあるIB系スクールです。比較的少人数できめ細かい教育環境を重視する家庭に向いています。
語学や多文化教育の面でも特色があり、落ち着いた雰囲気を好む家庭から支持されています。
「CIS」は7区フーミーフンにあるカナダ系インターナショナルスクールです。広いキャンパスと設備、北米系の進学イメージを持つ家庭に向いています。
IBDPも提供しており、カナダ、アメリカ、オーストラリアなどへの進学を意識する家庭から選ばれています。
「The American School(TAS)」は、アメリカ式教育をベースにした学校です。比較的イベントや活動が多く、活気のある校風を好む家庭に向いています。
学費帯は最上位校よりは抑えめですが、純インターとしては十分高額です。英語サポートや課外活動も含めて検討する価値があります。
ここでは、純インターより学費を抑えやすく、英語教育も重視している学校を紹介します。
「VAS」は、ホーチミンで非常に知名度の高いバイリンガル校です。ベトナム系家庭の利用も多く、国際プログラムとベトナム教育を組み合わせた形で運営されています。
純インターより学費が抑えやすく、キャンパス数も多いため、コストと英語教育のバランスを取りたい家庭に向いています。
「The Asian International School」は、ホーチミンで長く知られる私立教育グループの学校です。純インターというより、国際志向の私立校・バイリンガル系として比較されることが多いです。
純インターと比べると学費を抑えやすく、英語教育や大学進学実績を重視する家庭から検討されることがあります。

ホーチミンの最上位インターとして特に比較されやすいのが「BIS」と「ISHCMC」です。
| 項目 | BIS | ISHCMC |
|---|---|---|
| 教育の軸 | 英国式カリキュラム+IGCSE+IB | IB一貫教育 |
| 校風 | 比較的しっかり・規律重視 | 探究型・柔軟性重視 |
| 向いている家庭 | 英国式、進学管理、安定感を重視 | IB色の強い国際教育を重視 |
| 学費感 | ホーチミン最高水準 | ホーチミン最高水準 |
| 立地 | Thao Dien中心 | Thao Dien・An Phu中心 |
「BIS」は英国式教育をベースにしており、比較的カリキュラムの流れが明確で、規律や学校としてのまとまりを重視する家庭に合いやすいです。
一方「ISHCMC」はIBを中核とした学校で、探究型、主体性、多様性をより前面に出す印象があります。どちらが優れているというより、子どもの性格と家庭の教育方針に合うかが重要です。
インターナショナルスクールでは、保護者コミュニティの雰囲気も意外と重要です。トップ校では、学校イベント、コミュニティ形成、チャリティ活動、保護者交流などが活発な傾向があります。
英語でのやり取りが基本になることも多いため、保護者側もある程度の参加姿勢を持っておくと学校生活がスムーズです。
BISは設備面の充実、部活動やアート・サイエンス分野の強さが魅力です。ISHCMCはIBらしい探究学習や多文化環境の濃さに魅力があります。
どちらも見学に行くと、学校の雰囲気の違いがかなりわかります。ウェブサイト比較だけでなく、キャンパスツアーは必須と考えた方が良いです。
現在のホーチミンの主要インター校は、ほとんどがオンラインで問い合わせ・出願を受け付けています。
一般的には、以下の流れです。
英語が第2言語の子どもは、EAL判定や英語サポートの有無を確認されることが多いです。人気校は年度途中の空きが少ないため、駐在が決まったら早めに問い合わせるのが基本です。

英語環境の中で学ぶため、英語で考える力、発言する力、発表する力が身につきやすいです。
多国籍な友人や先生、保護者と接することで、多様性や国際感覚が自然と育ちやすいです。
IBやIGCSE、APなどを採用する学校では、海外大学進学に向けた流れを作りやすいです。

トップ校は年間数百万円相当になるため、家計負担は非常に大きいです。スクールバス、給食、施設費なども加わります。
英語中心の生活になるため、日本語の読み書きや学年相当の国語力は、家庭で意識して維持する必要があります。
将来的に日本の学校へ戻る場合、日本の学習範囲との差を埋めるために塾や家庭学習が必要になることがあります。
ホーチミンにはインターナショナルスクールの選択肢が多く、教育レベルの高い学校も豊富です。
ただし、学校ごとに教育方針、学費、英語サポート、進学先の強み、通いやすさが大きく異なります。
まずは「最上位インター」「中〜上位インター」「バイリンガル・セミインター」のどこを狙うかを決め、そのうえで候補校を見学し、通学動線と校風まで確認するのがおすすめです。
できる限り情報を集めて、お子さまが安心して学べる環境を選んであげてください。