ベトナム旅行中の体調トラブルで多いのが下痢・腹痛・嘔吐です。食文化の違い、衛生環境、暑さ、疲れ、睡眠不足などが重なり、短期滞在でもお腹を壊すことがあります。
この記事では、2026年4月時点の情報をもとに、ベトナムで下痢になった時の原因、対処法、現地で購入しやすい薬、病院に行くべきタイミングをわかりやすく紹介します。
結論から言うと、ベトナムで下痢になった時に最も重要なのは脱水を防ぐことです。軽い下痢なら数日で改善することもありますが、嘔吐や発熱を伴う場合は水分が不足しやすくなります。
WHOは下痢の基本治療として、清潔な水・糖・塩を含む経口補水液(ORS)を重視しています。CDCも旅行者下痢症では、重症度に応じて補水、下痢止め、抗菌薬などを使い分けるとしています。
| 症状 | 対応 |
|---|---|
| 軽い下痢のみ | 補水・休息・消化に良い食事 |
| 移動に支障がある下痢 | 補水+必要に応じて薬局や医師に相談 |
| 血便・高熱・激しい腹痛 | 自己判断せず医療機関へ |
| 水分が取れない・尿が少ない | 脱水の恐れがあるため早めに受診 |
ベトナムでは気温・湿度が高く、食材の保存状態や水、氷、屋台料理など、日本とは違う環境に触れる機会が多くなります。主な原因は以下です。
特に旅行初日は胃腸が環境に慣れていないため、いきなり屋台料理や刺激の強い料理を食べ過ぎないようにしましょう。
もっとも多いのが旅行者下痢症です。細菌、ウイルス、寄生虫などが原因で、下痢、腹痛、吐き気、発熱などが起こります。
軽症なら補水と休息で改善することもありますが、CDCは重症例や発熱・血便を伴う下痢では医療機関での判断が必要になる場合があるとしています。
食べ物や飲み物に含まれる細菌・ウイルス・毒素によって、急に腹痛、下痢、嘔吐が出ることがあります。食後数時間〜数日で症状が出ることがあり、脱水に注意が必要です。
アメーバ赤痢では、粘液や血が混じった便、しぶり腹、腹痛などが出ることがあります。放置すると長引いたり、重症化したりすることがあるため、血便や粘液便がある場合は受診しましょう。
腸チフスは、高熱、倦怠感、腹痛、下痢または便秘などを起こす感染症です。ベトナム渡航では、CDCもA型肝炎や腸チフスのワクチン接種を推奨しています。
ベトナムの薬局では、下痢や胃腸不調に使われる薬を購入できます。ただし、症状によって使ってよい薬・避けるべき薬があります。可能であれば薬剤師や医師に相談しましょう。
| 薬・用品 | 用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| Oresol / ORS | 経口補水液 | 下痢・嘔吐時の基本。説明通りの水量で溶かす |
| Smecta | 腸内の水分・毒素を吸着するタイプ | 他の薬と時間を空けるのが無難 |
| Loperamide | 下痢止め | 血便・高熱・強い腹痛がある時は避ける |
| Berberin | 軽い下痢に使われることがある | 効果や適応は薬剤師に確認 |
| 整腸剤 | 腸内環境のサポート | 軽症時や回復期に使いやすい |
CDCは旅行者向け持ち物リストに、下痢対策としてロペラミドやビスマス製剤、経口補水液を挙げています。ただし、ロペラミドは血便や発熱を伴う下痢では避けるべきとされています。
薬局では、薬名を紙やスマホで見せると伝わりやすいです。症状を伝える時は、以下の英語を使うと便利です。
関連記事:困った時のベトナムお薬大百科|薬局で写真を見せるだけ◎
CDCはベトナム渡航者に対し、A型肝炎ワクチンを未接種の旅行者へ推奨しており、腸チフスワクチンも食事や滞在スタイルに応じて検討すべき感染症として案内しています。
下痢や嘔吐で最も怖いのは脱水です。水だけを大量に飲むより、Oresolなどの経口補水液を少しずつ飲むのがおすすめです。
粉末タイプのORSは、必ず表示通りの水量で溶かしてください。濃すぎたり薄すぎたりすると、かえって体に負担になることがあります。
症状がある時は、脂っこいもの、辛いもの、アルコール、乳製品を避け、消化の良いものを少量ずつ食べましょう。
ベトナムでは、鶏おかゆ(cháo gà)が回復食として食べやすいです。
移動中などで一時的に症状を抑えたい時、ロペラミドが使われることがあります。ただし、血便、高熱、強い腹痛、食中毒が疑われる症状がある場合は、自己判断で下痢止めを使わず、医療機関へ相談してください。
感染性の下痢では、下痢を止めることで原因菌や毒素の排出を妨げる可能性があります。
小さな子どもでは脱水が早く進むことがあります。CDCは、乳幼児や子どもの下痢・嘔吐では脱水が最大の脅威であり、ORSの使い方を知っておくことが重要だとしています。
🩺おすすめ日系クリニック例(ハノイ・ホーチミン)
薬は現地でも買えますが、日本語で成分を確認できるものを持参すると安心です。持病がある人や子ども連れの場合は、出発前に医師へ相談しておきましょう。
軽症で水分が取れており、発熱や血便がなければ様子を見ることもあります。ただし、長引く場合や脱水が疑われる場合は受診しましょう。
短期旅行者や胃腸が弱い人は、歯磨きにもペットボトル水を使うと安心です。特に子どもは水を飲み込むことがあるため注意しましょう。
自己判断での抗生物質使用はおすすめしません。原因によって薬が異なり、不要な使用は副作用や耐性菌の問題につながります。高熱や血便がある場合は医療機関で相談しましょう。
ベトナム旅行中の下痢は珍しくありませんが、飲食物の選び方、手洗い、補水、薬の正しい使い方を知っておけば、重症化リスクを下げることができます。
大切なのは、まず脱水を防ぐこと、血便・高熱・強い腹痛があれば早めに受診することです。無理に観光を続けず、体調を最優先に行動しましょう。