<写真:tuoitre.vn>
「月末までお金が持たない」「もう金欠」「財布が空っぽ」といった表現は、ベトナムの若者たちの間で日常的に使われている。
しかしながら、これらの言葉が常に実際の経済状況を正確に反映しているわけではないという実態が明らかとなっている。
実際、多くの若者は定期的に貯金を行っており、金銭的な余裕は少ないものの「完全な金欠」とは言えない状況にある。
例えば、フエに在住する旅行業勤務の22歳の女性は、月収約600万ドン(約3万6000円)のうち毎月200万ドン(約1万2000円)を貯金しており、その貯金でバイクを購入した経験を持つ。
彼女は「遊びすぎた月は多少苦しくなるが、貯金には手をつけないようにしている」と語っている。
ホーチミンに住む別の22歳女性も、収入が不安定ながらも、家族への支援や旅行費、個人の消費、そして貯金へと収入を割り当てていると明かしている。
また、ダナン在住の24歳女性は「給与が1000万ドン(約6万円)あっても、残金が200〜300万ドン(約1万2000〜1万8000円)になれば『お金がない』と表現する」と語っており、言葉の使い方と実際の財政状況との間にずれがあることを指摘している。
一方で、配送業に従事し、月収が400万〜600万ドン(約2万4000〜3万6000円)の21歳男性は「得た分だけ使う」と述べるものの、「完全にゼロになるわけではない」と説明している。
彼はまた「SNSで他人の贅沢な生活を見ることで、相対的に自分が貧しいと感じる」と話しており、比較によって感じる経済的不満が表現に影響を与えている可能性がある。
- ご利用の流れ
このように「金欠」や「財布が空っぽ」といった言い回しは、実際の財政状況というよりも、気分や日常的な感覚を表現するために使われている場合が多い。
旅行、カフェ、コンサートなどの活動に頻繁に参加する若者が「いつも金欠」と語る背景には、自らの収入を公にすることを避ける文化や、他人との比較によって生じる相対的な不満が影を落としていると考えられる。
若者たちの「金欠」という言葉は、単なる口癖のような表現にすぎないのか、それとも新しい消費スタイルの象徴であるのか。その境界は極めて曖昧である。
































