<写真:vietnamnet.vn>
旧正月(テト)を間近に控えたハノイ市では、深刻な交通渋滞が発生しており、市民の間で徒歩帰宅や食料・モバイルバッテリーの携行といった「サバイバル対応」が広がっている。
帰宅に4時間を要するケースも報告され、日常生活に大きな支障が生じている。
9日午後6時、ハノイ市内のオフィス街から帰宅しようとした男性会社員は、約5kmの道のりに2時間以上を要し、目的地まで数百mを残してタクシーを降り、徒歩での帰宅を選択した。
「あまりの疲労で夕食を取る気力もなかった」と語っている。
一方、バイクで通勤する女性会社員は、通勤に毎日3時間を費やしており、軽食やフル充電のスマートフォンを常に準備し、交通停止時にも備えている。
彼女は「職場から自宅までの移動よりも、故郷のタインホア省までのバス移動の方が早い」と語り、首都圏の交通混雑の深刻さを物語っている。
現地メディアの取材によれば、環状道路や主要幹線道路を中心に渋滞が市内全域に広がっており、ホアンキエム区、カウザイ区、タインスアン区、トゥーリム区など広範な地域で通常時の3〜4倍の移動時間が必要となっている。
公共交通機関もこの混乱から免れておらず、ある市民は、マイドン橋で立ち往生した市バスを途中下車し、自宅まで歩いて帰るほかなかったという。
午後7時半時点においても交通アプリは市内全域で赤信号を示しており、外食を断念する市民も少なくない。
交通の専門家は、この深刻な渋滞の背景には都市インフラと人口の不均衡があると分析している。
現在、ハノイ市の交通専用地は全体面積の12〜13%にとどまり、国際基準とされる20〜26%を大きく下回っている。
さらに、テト前の買い出し需要、商業車両の集中、歩道の占拠、工事現場の乱立、交通マナーの悪化といった複合的な要因が、渋滞を一層深刻化させている。
旧正月直前の帰省ラッシュは今後さらに激しさを増すと見られ、市民生活への影響は今後も拡大する恐れがある。




































