<写真:baomoi.com>
韓国のAju Newsは26日、ベトナムにおける文化産業の急成長について報じた。
ベトナムの消費行動は物質的所有を重視する段階から、体験や感情を重視する方向へ急速に転換しており、コンサート、映画、観光がその成長を牽引しているという。
記事によれば、2025年のベトナムの小売・サービス総売上高は前年比9.2%増となり、7兆ドン(約420億円)を超えた。
中でも芸術、娯楽、観光分野は全産業の中で最も高い伸びを示したという。
象徴的な事例として挙げられたのが、韓国の歌手G-DRAGONによるハノイ公演である。
同公演はイベント会社8Wonderの主催で開催され、多数の観客を動員した。
2025年にはホーチミン市で週末に6公演が同時開催されるなど、過去最多のコンサート数を記録した。
ハノイ市では10時間に及ぶ長時間公演も実施され、音楽イベントの規模拡大が顕著となっている。
観客の支出額も増加傾向にある。コンサートの平均チケット価格は80万~250万ドン(約4800〜1万5000円)であり、小規模公演でも20万~50万ドン(約1200〜3000円)に達する。
遠征して公演を観覧する場合、航空券や宿泊費、飲食費を含めると数千万ドン規模の出費となる例もある。
映画産業も好調である。Box Office Vietnamの統計によれば、2024年の映画興行収入は約6兆1400億ドン(約368億4000万円)に達した。
国内観光客数は約1億3500万人と推計され、2014年と比較して22.7%増加している。
こうした「感情消費」の拡大は地域経済にも波及している。
ホーチミン市における文化産業の域内総生産(GRDP)への寄与度は、2020年の3.54%から2025年末には5.7%へ上昇した。
さらに2030年までに7.2%へ引き上げる目標が掲げられている。
ホーチミン市当局は、税制や信用面での優遇措置の拡充、イノベーション基金の創設、知的財産権保護の強化、文化・スポーツ複合施設への投資拡大などを推進する方針である。
ベトナムでは、体験やコミュニティ参加に価値を見出す消費行動が着実に定着しつつある。
文化産業は新たな成長軸として存在感を高めており、今後の経済発展を支える重要分野となりつつある。


































