<写真:congly.vn>
ベトナム中部のダナン市において、狂犬病の感染が拡大している。
2026年初頭以降、ダナン市では犬の狂犬病発生が相次ぎ、これまでに7カ所で流行が確認されているほか、感染犬による咬傷被害も発生している。
ダナン市疾病管理センター(CDC)によると、3月13日、同市ランゴック地区において飼い犬が鎖を外して逃走し、周辺の複数世帯の犬を襲撃した。
その後、帰宅した当該犬は子ども1人を含む計3人に咬傷を与え、翌朝までにさらに住民2人を襲ったのち、住民によって殺処分された。
検査の結果、この犬から狂犬病ウイルス陽性が確認された。
感染の疑いがある住民に対しては、すでに抗狂犬病血清の投与およびワクチン接種が実施されており、当局は接触者の追跡調査と注意喚起の強化を進めている。
同市では2025年に動物の狂犬病流行が28件確認されており、2026年も3月10日までに新たに7件の発生が報告されている。
現時点で人の死亡例は確認されていないものの、感染リスクは依然として高い状況にある。
狂犬病は感染動物の唾液を介し、咬傷や皮膚の損傷部から感染する疾患である。
発症後の致死率はほぼ100%とされる一方、曝露直後に適切な処置を行えば予防は可能である。
医療当局は、咬傷を受けた場合には石けんと流水で15分以上洗浄し、速やかに医療機関でワクチン接種を受けるように呼びかけている。
また、民間療法の使用は感染リスクを高める恐れがあるため、これを避けるように注意を促している。
当局は2030年までに狂犬病による死亡ゼロを目標に掲げており、ペットへの定期的なワクチン接種や放し飼いの禁止など、長期的対策の徹底が不可欠であると強調している。



































