<写真:bauham.dongnai.gov.vn>
ベトナム国会は4月12日、ガソリンや石油製品、航空燃料に対する各種税率をゼロとする決議を可決した。
同決議により、環境保護税はガソリン(エタノールを除く)、ディーゼル油、航空燃料、灯油、重油について0ドンとなる。
また、ガソリンに課される特別消費税も0%に引き下げられる。さらに、ガソリン、ディーゼル油、航空燃料は付加価値税(VAT)の申告・納付対象外とされるが、仕入税額控除は認められる。
この措置は4月16日から6月30日まで適用される。ガソリンや各種油製品、航空燃料を扱う事業者および輸入業者は、販売時および輸入段階においてVATの申告・納付を行う必要がない。
緊急時には、政府が適用期間の短縮または延長を決定し、直近の国会で報告することが認められている。
商工省のデータによれば、ガソリン・石油価格に占める税の割合は、VATが約7.4%、環境保護税が2.7〜6%、特別消費税が6.7%とされる。
これらをすべてゼロとすることで、今年の経済・社会発展目標の達成やインフレ抑制を図る狙いがある。
現行では、首相決定482号に基づき、ガソリン(エタノール除く)、ディーゼル油、航空燃料の各税は4月15日まで0とされている。
一方、灯油と重油にはそれぞれ1L(または1kg)当たり600ドン(約4円)、1000ドン(約6円)の環境保護税が課され、VATは10%となっている。
政府の報告によると、今回の措置により、国家予算収入は月平均で7兆3000億ドン(約441億6500万円)減少する見込みである。
ただし政府は、エネルギー価格の変動による影響を抑え、マクロ経済の安定と社会保障の確保に寄与する「特別な財政措置」であるとしている。
中東情勢の緊張により、世界のエネルギー市場は大きな影響を受けており、ベトナム国内でも燃料価格が上昇している。
2月末以降、国内のガソリン・石油価格は15回の調整を経ており、現在はガソリンRON95-IIIが1L当たり2万3540ドン(約142円)、ディーゼル油が3万2960ドン(約199円)となっている。
これ以前には、それぞれ約3万4000ドン(約206円)、4万5000ドン(約272円)に達した時期もあった。
政府はこれまで、価格安定基金の活用や、同基金への8兆ドン(約484億円)の暫定補填など、価格抑制に向けた措置を講じている。


































