ベトナムでバイクに乗る際、ヘルメットは必須です。運転者だけではなく、後ろに乗る人もヘルメットを着用する必要があります。
ただし、ベトナムでは街中で安価なヘルメットも多く売られており、見た目はヘルメットでも、実際には安全性が十分でないものもあります。
この記事では、2026年4月時点のベトナムのヘルメット事情をもとに、着用義務、安全基準、選び方、タイプ別の特徴、購入時の注意点を日本人向けにわかりやすく解説します。
結論から言うと、ベトナムでバイクに乗るなら、安さやデザインよりも、安全基準・頭へのフィット感・あご紐の固定力を重視して選ぶべきです。
ベトナムではバイク利用が日常的で、交通量も多く、事故のリスクは日本より高く感じる場面があります。Grabバイクや知人のバイクに同乗するだけでも、ヘルメットの質は重要です。
| タイプ | 安全性 | ベトナムでの使いやすさ |
|---|---|---|
| ハーフタイプ | 低め | 軽くて涼しいが、頭部の保護範囲が狭い |
| ジェットタイプ | 中〜高 | 街乗りに使いやすく、日本人におすすめ |
| フルフェイス | 高い | 安全性は高いが暑さ・重さが気になる場合あり |
| モジュラータイプ | 高め | 便利だが重く、価格も高め |
ベトナムでは、バイク・電動バイクに乗る際のヘルメット着用が義務付けられています。運転者だけでなく、同乗者も対象です。
2025年以降の交通安全関連の解説では、ヘルメット未着用、またはあご紐を正しく締めていない場合、40万〜60万ドン程度の罰金が科される可能性があるとされています。
また、近年の交通安全啓発では、単にヘルメットをかぶるだけでなく、国家技術基準に合ったヘルメットを正しく着用し、あご紐を締めることが重視されています。
日本では、PSCマークやSGマークなどがバイク用ヘルメット選びの目安になります。一方、ベトナムでは、国内で流通するバイク・原付用ヘルメットに対して、QCVN 2:2021/BKHCNという国家技術規格が使われています。
2021年の規定では、ベトナムで製造・輸入されるバイク用ヘルメットは、流通前にQCVN 2:2021/BKHCNに適合する必要があるとされています。
安すぎるヘルメットや、薄いプラスチックだけのような商品は避けましょう。ファッション用の帽子に近いものは、事故時に頭を守る力が不十分な場合があります。

ベトナムで最もよく見かけるのがハーフタイプのヘルメットです。軽くて涼しく、近距離移動では使いやすい一方、後頭部・側頭部・顔・あごの保護範囲が狭いのが弱点です。
短距離の街乗りでも事故は起こり得ます。安全性を重視するなら、ハーフタイプよりもジェットタイプ以上を選ぶのがおすすめです。

ジェットタイプは、後頭部や側頭部をカバーしやすく、街乗りでの安全性と快適性のバランスが良いタイプです。
シールド付きなら、排気ガス、ほこり、雨、虫、飛び石から顔や目を守りやすくなります。ベトナムで日常的にバイクに乗る日本人には、ジェットタイプが最も現実的な選択肢です。
フルフェイスは、頭部だけでなく顔やあごまで保護できるため、安全性が高いタイプです。長距離移動、郊外、スピードが出やすい道路、ツーリングでは特に安心感があります。
一方で、ベトナムの暑さでは蒸れやすく、短距離移動では重く感じる人もいます。安全性を最優先する人や長距離運転が多い人に向いています。
ヘルメットは、ただかぶれば良いわけではありません。大きすぎると事故時に脱げる可能性があり、小さすぎると頭痛や不快感につながります。
試着時は、頭を左右に軽く振ってもヘルメットが大きくズレないか確認しましょう。
ヘルメットをかぶっていても、あご紐を締めていなければ事故時に外れる可能性があります。警察の取り締まりでも、あご紐を正しく締めていない場合は罰金対象になる可能性があります。
ベトナムでは、バイク走行中にほこり、排気ガス、雨、虫、小石が顔に当たることがあります。シールド付きヘルメットは、目の保護にも役立ちます。
ヘルメットは一度強い衝撃を受けると、外見に傷がなくても内部の衝撃吸収性能が落ちることがあります。中古品や長期間使われたものは避け、新品を選ぶのが安全です。
市場や路上では、非常に安いヘルメットが売られていることがあります。しかし、価格が安すぎる商品は、安全基準や耐衝撃性に不安が残ります。
毎日使うものだからこそ、信頼できる店舗やメーカーで購入しましょう。
Honda Vietnamの正規販売店では、バイク用品としてヘルメットを扱っている場合があります。バイク購入時やメンテナンス時にあわせて相談しやすいのがメリットです。
公式サイト:https://www.honda.com.vn/
Andesはベトナムでよく知られるヘルメットブランドのひとつです。ホーチミン市内にも店舗・販売網があり、街乗り用のヘルメットを探す際に候補になります。
公式サイト:https://andes.vn/
Royal Helmetもベトナムで流通しているヘルメットブランドです。
ツーリングや長距離移動向けには、GIVIやROCなどのブランドも候補になります。ブランドによってはQCVNに加えて、DOTやECEなど海外規格を案内している商品もあります。
子どもをバイクに乗せる場合は、大人用のヘルメットをそのまま使わず、子どもの頭に合ったサイズを選ぶことが大切です。
大きすぎるヘルメットは、走行中にズレたり、事故時に脱げたりする可能性があります。軽さだけでなく、あご紐の固定力、内装のクッション、頭へのフィット感を確認しましょう。
必要です。通常はドライバーが同乗者用ヘルメットを用意していますが、衛生面やサイズが気になる方は自分用のヘルメットを持つと安心です。
法律上はヘルメット着用が重要ですが、安全性を考えるとハーフタイプは保護範囲が狭めです。日常的にバイクに乗るなら、ジェットタイプ以上をおすすめします。
持参自体は可能ですが、ベトナムでの公道利用では現地の基準や取り締まり状況にも注意が必要です。日本のSG・JIS、海外のECE・DOTなどの安全規格があるものは安全面では安心ですが、現地で購入する場合はQCVN適合表示も確認しましょう。
ベトナムでは、バイクに乗る際のヘルメット着用が義務です。しかし、ただかぶればよいわけではなく、安全基準に合ったヘルメットを正しく選び、あご紐をしっかり締めることが重要です。
街中でよく見かけるハーフタイプは涼しくて便利ですが、安全性を考えると、日常的にバイクに乗る方にはジェットタイプ以上がおすすめです。長距離移動や郊外を走る場合は、フルフェイスも検討しましょう。