ベトナムから日本へ帰国することが決まったものの、「いつから準備すればいい?」「船便と航空便はどう分ける?」「日本に持ち込めない荷物はある?」と不安に感じる方もいますよね。
海外引越しは、国内引越しとは違い、通関・検疫・別送品申告・輸送期間・保険などの確認が必要です。
特にベトナムから日本への帰国では、荷物を送った後に日本側で別送品手続きを行う必要があります。
この記事では、2026年4月時点の情報をもとに、ベトナムから日本・その他海外へ引越しする際に知っておきたい流れ、費用、荷物の分け方、注意点をまとめます。
この記事のポイント
- ベトナムから日本への引越し費用の考え方
- 航空便・船便・手荷物の使い分け
- 日本入国時に必要な別送品申告
- 持ち込めないもの・注意が必要な荷物
- 引越し前に必要な手続きと書類
- 帰国前にやるべきチェックリスト
ベトナムから日本へ引越しする場合、理想は帰国予定日の2〜3か月前から準備を始めることです。特に1〜3月、7〜9月、年度替わり・人事異動の時期は引越しが集中しやすく、希望日に作業枠を確保できないことがあります。
荷物量が少ない単身者であっても、見積もり、住居の搬出申請、荷物の仕分け、不要品処分、通関書類の準備には時間がかかります。家族帯同や家具付き物件からの退去では、オーナー所有物との仕分けも重要です。
| 時期 |
やること |
ポイント |
| 2〜3か月前 |
引越し業者へ見積もり依頼 |
繁忙期は早めの相談が必須 |
| 1〜2か月前 |
不要品処分・荷物仕分け |
航空便・船便・手荷物に分類 |
| 2〜4週間前 |
書類準備・搬出申請 |
アパート管理会社への申請を忘れない |
| 引越し当日 |
梱包・搬出・書類確認 |
貴重品は必ず自分で管理 |
| 日本入国時 |
携帯品・別送品申告 |
Visit Japan Webまたは申告書で手続き |

ベトナムから日本への引越し費用は、荷物量、輸送方法、搬出先・搬入先、梱包作業の有無、保険、繁忙期かどうかによって大きく変わります。そのため、正確な金額は複数の引越し業者に見積もりを依頼するのが確実です。
一般的には、荷物が少ない単身者であれば航空便や小口船便、家族帯同で家具・家電・食器・衣類が多い場合は船便が中心になります。会社負担の赴任帰国か、個人負担かによっても選ぶサービスは変わります。
- 荷物の量:段ボール数・容積・家具の有無
- 輸送方法:航空便、船便、混載便、専用便
- 搬出先:サービスアパート、コンドミニアム、一戸建てなど
- 搬入先:日本の自宅、実家、倉庫、複数配送先
- 保険加入の有無
- 繁忙期かどうか
注意
安さだけで業者を選ぶと、通関書類、保険、破損時対応、日本側の配送対応でトラブルになることがあります。見積もり時には「どこまで料金に含まれるか」を必ず確認しましょう。
ベトナムから日本へ荷物を送る場合、輸送期間の目安は航空便で約1〜2週間、船便で約1〜2か月程度です。ただし、通関、検査、港湾状況、繁忙期、配送先地域によって前後します。
| 輸送方法 |
目安期間 |
向いている荷物 |
| 手荷物 |
帰国当日 |
貴重品、PC、常備薬、すぐ使う衣類 |
| 航空便 |
約1〜2週間 |
帰国後すぐ必要な衣類・生活用品 |
| 船便 |
約1〜2か月 |
本、食器、季節外の衣類、家具など |
日本へ送る引越し荷物は「別送品」として扱われます。別送品として免税扱いを受けるには、日本入国時に税関で携帯品・別送品申告を行う必要があります。
ベトナムから日本へ送った引越し荷物を受け取るには、日本入国時に税関で別送品の申告が必要です。
2026年現在、日本税関はVisit Japan Webを利用した電子申告を案内しています。紙の「携帯品・別送品申告書」を利用することも可能です。
別送品は、入国・帰国後6か月以内に輸入されるもので、本人が個人的に使用すると認められるものが対象です。
- 日本入国時に「別送品あり」と申告する
- Visit Japan Webまたは紙の申告書で手続きする
- 紙の場合は同じ内容の申告書を2通提出する
- 税関確認印を受けた控えを引越し業者へ提出する
注意
別送品申告を忘れると、日本到着後の通関や荷物受け取りに支障が出る可能性があります。荷物を送っている方は、入国時に必ず「別送品あり」と申告しましょう。
帰国や異動が決まったら、まず引越し業者に連絡しましょう。荷物量、輸送方法、希望日、日本側の配送先を伝えると、概算見積もりを出してもらえます。
会社負担の場合は、会社指定業者や上限金額があることも多いため、勤務先の規定も確認しておくとスムーズです。
アパートやコンドミニアムによっては、荷物の搬出に管理会社・オーナーの許可が必要です。エレベーター使用、搬出時間、トラック駐車場所などに制限がある物件もあります。
引越し当日に許可が下りていないと作業が止まることがあるため、早めに管理会社へ確認しましょう。
荷物は「手荷物」「航空便」「船便」「処分」「譲渡」の5つに分けると整理しやすくなります。
- 手荷物:パスポート、現金、PC、常備薬、貴重品
- 航空便:帰国直後に必要な衣類、生活用品
- 船便:すぐ使わない衣類、本、食器、雑貨
- 処分:古い家具、壊れた家電、使わない日用品
- 譲渡:後任者、友人、在住者コミュニティへ渡すもの
海外引越しでは、パスポート、ビザ、レジデンスカード、労働許可証、勤務先書類などが必要になることがあります。必要書類は引越し業者や帰国先国によって異なります。
当日は、引越し業者が荷物を確認し、梱包明細を作成します。アパート備品やオーナー所有物を誤って梱包しないよう、触ってほしくないものには「不要」「持ち出し不可」などのメモを貼っておくと安心です。
帰国後すぐに必要なもの、紛失すると困るもの、再発行が大変なものは必ず手荷物で持ち帰りましょう。
- パスポート、レジデンスカード、ビザ関連書類
- 現金、クレジットカード、銀行書類
- PC、スマートフォン、充電器
- 常備薬、処方薬
- 重要な契約書、学校書類、会社書類
- 帰国後数日分の衣類
帰国後すぐに必要だが、スーツケースに入りきらないものは航空便が便利です。
- 仕事用衣類
- 子どもの学校用品
- 生活に必要な最低限の衣類
- すぐ使う日用品
到着まで時間がかかっても問題ないものは船便に回すと費用を抑えやすくなります。
- 本、食器、雑貨
- 季節外の衣類
- 家具、寝具
- 思い出の品
日本への帰国時には、税関、動物検疫、植物検疫、薬機法などのルールに注意が必要です。引越し荷物に入れてしまうと、通関で止まる、廃棄になる、追加書類が必要になる場合があります。
- 麻薬、大麻、危険ドラッグ、向精神薬など
- 偽ブランド品、海賊版DVD、コピー商品
- 銃器、刀剣類、危険物
- スプレー缶、ライター、マッチ、可燃性液体
- 生鮮食品、肉製品、植物、果物、土付きのもの
- ワシントン条約対象の動植物製品
ベトナム土産のソーセージ、ジャーキー、肉入り食品、ペットフードなどは、日本への持ち込みに検疫が必要、または持ち込み不可となる場合があります。動物検疫所の検査を受ける前に開封した場合、持ち込みできないこともあります。
果物、植物、種、土、未加工のナッツ類、米などは植物検疫の対象になる場合があります。お土産や食品を引越し荷物に入れる前に、最新の検疫ルールを確認しましょう。
医薬品や化粧品は、個人使用の範囲で数量制限があります。一般的に、内服薬やサプリメントは2か月分以内、化粧品・医薬部外品は1品目24個以内が目安です。ただし、医薬品の種類によっては処方確認や追加手続きが必要になる場合があります。
| 品目 |
注意点 |
| 常備薬 |
数量が多い場合は確認が必要 |
| 処方薬 |
処方内容が分かる書類を持つと安心 |
| 化粧品 |
1品目24個以内が目安 |
| サプリメント |
個人使用・2か月分以内が目安 |
| コンタクトレンズ |
数量が多い場合は確認されることがある |
日本に帰国する際、携帯品または別送品のうち、個人的に使用すると認められるものは一定範囲で免税になります。税関によると、別送品は入国後6か月以内に輸入するものが対象です。
| 品目 |
免税範囲の目安 |
| 酒類 |
3本まで(1本760ml程度) |
| たばこ |
紙巻たばこ200本など |
| 香水 |
2オンス程度 |
| その他の品物 |
海外市価の合計20万円まで |
免税範囲を超える場合は課税対象になります。高額なブランド品、時計、カメラ、酒類などを持ち帰る場合は、領収書を保管しておくと確認がスムーズです。
海外引越しでは、輸送中の破損、紛失、水濡れ、カビ、遅延などのリスクがあります。特に船便は輸送期間が長く、温度・湿度の影響も受けるため、保険加入を検討しましょう。
保険金額は、梱包明細書に記載する申告額が基準になることが多いです。高額品を過小申告すると、万が一の補償額も低くなる可能性があります。
注意
現金、貴金属、重要書類、PC内データ、思い出の品などは、保険で十分に補償されない場合があります。代替できないものは手荷物で持ち帰りましょう。
引越し荷物だけでなく、生活契約の解約や精算も忘れずに行いましょう。
- 住居の退去通知、デポジット返金確認
- 電気・水道・インターネット代の精算
- 銀行口座・給与口座の確認
- 携帯SIM・通信契約の整理
- 会社貸与品の返却
- 子どもの学校・幼稚園の退園手続き
- 医療記録・予防接種記録の取得
- ペット帰国手続きの確認
- 不要品の売却・譲渡・処分
業者によっては一時保管が可能です。ただし、保管期間や費用、保管環境は事前に確認しましょう。湿気に弱い荷物や食品は長期保管に向きません。
別送品申告を行う人の名義と、荷物の発送名義を合わせるのが基本です。帰国日が家族で異なる場合は、事前に引越し業者へ相談しましょう。
持ち帰り自体は可能な場合がありますが、免税範囲を超える分は課税対象です。大量の場合は個人使用と認められない可能性もあるため注意しましょう。
送れる場合もありますが、木製家具、アンティーク、素材によっては検疫や追加確認が必要になることがあります。購入時の領収書や素材情報を保管しておくと安心です。
未開封の加工食品でも、肉製品、植物由来品、米、種子、ナッツ類などは検疫対象になることがあります。トラブルを避けるため、食品は最小限にしましょう。
ベトナムから日本・その他海外への引越しでは、荷物を送るだけでなく、通関、検疫、別送品申告、住居退去、保険、配送先調整など多くの手続きが発生します。
特に日本帰国時は、別送品申告を忘れないこと、持ち込めない荷物を入れないこと、手荷物・航空便・船便を正しく分けることが大切です。
チェックリスト
- 帰国2〜3か月前に引越し業者へ相談する
- 複数社から見積もりを取る
- 手荷物・航空便・船便・処分品に分ける
- 住居の搬出許可を確認する
- 医薬品・食品・化粧品・酒類の数量に注意する
- 日本入国時に別送品申告を行う
- 税関確認済みの書類を引越し業者へ提出する
- 代替できない大切なものは手荷物で持つ
📌本記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています。税関、検疫、航空・船便、各国の通関ルールは変更される場合があります。実際の引越し前には、引越し業者、税関、検疫所、航空会社などの最新情報をご確認ください。