常夏の国ベトナムでは、気候、大気汚染、住環境、食材、建材などが日本と大きく異なります。
そのため、日本ではアレルギーに悩まされていなかった人でも、ベトナムに来てから突然、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・皮膚のかゆみ・咳・喘息のような症状が出ることがあります。
特にホーチミンやハノイなどの都市部では、PM2.5、排気ガス、ホコリ、ダニ、カビ、建材由来の化学物質などが症状のきっかけになることがあります。
今回は、2026年4月時点のベトナム生活で注意したいアレルギー事情をわかりやすく紹介します。
結論から言うと、ベトナムでアレルギー症状を防ぐには、室内環境、空気対策、食材確認の3つが重要です。
ベトナムは高温多湿で、ダニやカビが増えやすい環境です。さらに都市部ではPM2.5や排気ガス、建設工事の粉じんもあり、鼻炎や喘息、皮膚症状が悪化しやすくなります。
| 原因 | 出やすい症状 | 対策 |
|---|---|---|
| ホコリ・ダニ・カビ | 鼻水、くしゃみ、咳、喘息、皮膚のかゆみ | 掃除、除湿、寝具洗濯、空気清浄機 |
| PM2.5・排気ガス | 喉の違和感、咳、目の刺激、喘息悪化 | AQI確認、マスク、空気清浄機 |
| 食物 | じんましん、腹痛、吐き気、呼吸苦 | 食材確認、アレルギーカード携帯 |
| 建材・塗料・化学物質 | 頭痛、目や喉の刺激、皮膚症状 | 換気、入居前確認、低刺激製品の使用 |

ベトナムでは日本のようなスギ花粉症は一般的ではありません。ただし、草花や雑草、街路樹、カビ胞子などに反応して、くしゃみや鼻水、目のかゆみが出る人がいます。
日本で花粉症がある人は、ベトナムでは症状が軽くなることもありますが、逆に別の植物や空気汚染で鼻炎が悪化することもあります。
ベトナムは高温多湿のため、ダニやカビが発生しやすい環境です。特にエアコンの内部、カーテン、マットレス、布製ソファ、浴室、クローゼットは注意が必要です。
雨季は湿度が高く、カビ臭さや寝具の湿気が気になることもあります。鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎がある人は、室内環境を整えるだけでも症状が軽くなる場合があります。
ホーチミンやハノイでは、交通量の多さ、建設工事、道路の粉じんなどにより、空気が悪くなる日があります。
PM2.5や排気ガスは、咳、喉の違和感、目の刺激、喘息の悪化などにつながることがあります。特にハノイは季節によって大気汚染が強く出る日があるため、AQIアプリで空気質を確認する習慣をつけると安心です。
新築やリノベーション直後の物件では、塗料、接着剤、家具、床材などのにおいが強いことがあります。敏感な人は、目や喉の刺激、頭痛、皮膚のかゆみを感じることがあります。
入居前には、におい、換気状態、カビ、エアコンの汚れ、水回りの湿気を確認しましょう。
ベトナム料理では、エビ、カニ、魚介類、ピーナッツ、ナッツ類、卵、乳製品、小麦、大豆、魚醤、香草などが使われます。
屋台やローカル店では、食材表示が十分でないこともあります。食物アレルギーがある人は、食材をベトナム語で伝えられるようにしておくと安心です。

アレルギーは、体内に入ったアレルゲンに免疫システムが過剰に反応することで起こります。
症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、皮膚の発疹、じんましん、咳、喘息、腹痛、下痢、嘔吐などがあります。
重い場合は、呼吸困難、血圧低下、意識障害などを伴うアナフィラキシーを起こすことがあり、緊急対応が必要です。
次の症状がある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
食物アレルギーやアナフィラキシー歴がある人は、渡航前に主治医へ相談し、必要な薬や英文・ベトナム語の説明文を準備しておきましょう。

症状が続く場合は、まず何に反応しているのかを把握することが大切です。医療機関では、問診、血液検査、必要に応じた追加検査などで原因を調べることがあります。
「ベトナムに来てから鼻炎が悪化した」「引っ越してから咳が続く」「特定の料理でじんましんが出る」など、症状が出るタイミングをメモしておくと診察時に役立ちます。
食物アレルギーがある人は、外食時に食材を必ず確認しましょう。ベトナム料理では、見た目ではわからない形でナッツ、エビ、魚醤、大豆、小麦が使われることがあります。
重いアレルギーがある場合は、以下のようなアレルギーカードを持っておくと安心です。
都市部では、AQIアプリで空気質を確認し、空気が悪い日は屋外運動を控えたり、PM2.5対応マスクを使ったりしましょう。
自宅では、HEPAフィルター付き空気清浄機を寝室や子ども部屋に置くと安心です。フィルター交換を忘れると性能が落ちるため、定期的に確認しましょう。
ダニやカビ対策には、掃除と湿度管理が重要です。
ベトナムの薬局では、抗ヒスタミン薬、点鼻薬、目薬、皮膚用の薬などが購入できることがあります。ただし、薬の名前や成分が日本と異なる場合があるため、自己判断で長期使用するのは避けましょう。
眠気が出る薬もあるため、運転や仕事前の服用には注意が必要です。症状が続く場合や子どもの症状では、医療機関に相談しましょう。
重い食物アレルギーやアナフィラキシー歴がある人は、渡航前に医師へ相談し、緊急時の対応方法を確認しておくことが重要です。

ベトナムでは、高温多湿の気候、PM2.5、ホコリ、ダニ、カビ、食材、建材など、日本とは異なる要因でアレルギー症状が出ることがあります。
慢性鼻炎、喘息、皮膚炎、食物アレルギーがある人は、渡航前から薬や医療機関情報を準備しておくと安心です。
ハノイとホーチミンにある日系クリニック「LOTUS CLINIC」では、アレルギー症状の相談も可能です。症状が続く方や、原因を確認したい方は早めに相談してみましょう。
「LOTUS CLINIC」では来院前の事前予約をお願いしています。
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