<写真:tuoitre.vn>
中東において米国、イスラエル、イランの間で軍事的緊張が急速に高まっていることを受け、ベトナム政府は関係各国に対して最大限の自制を求めた。
ベトナム外務省のファム・トゥー・ハン報道官は2月28日、現在の中東情勢について「地域および世界の平和と安定を脅かしている」として深い懸念を表明した。
その上で関係当事者に対し、緊張を高める行為を直ちに停止し、民間人および重要インフラを保護するとともに、国連憲章や関連決議を含む国際法を順守し、各国の主権と領土の一体性を尊重するように求めた。
対話を通じて平和的解決を図るべきであるとの立場も強調した。
報道によれば、米国とイスラエルがイラン国内の複数の目標を攻撃したのに対し、イランは中東に所在する米軍基地やイスラエル領内に向けてミサイルを発射した。
イランは、域内にある米国の軍事拠点や利益を標的にすると表明している。
これを受け、ベトナム外務省は在イランおよび在イスラエルの大使館に対し、現地当局や周辺国の在外公館と連携しながら情勢を注視し、在留ベトナム人の安全確保に万全を期すように指示した。
現時点では、両国に滞在するベトナム人の安全は確認されているという。
同省は国民に対し、当面の間、イランおよびイスラエルへの渡航を控えるように勧告した。
すでに現地に滞在している国民には、在外公館との連絡を維持し、現地当局の指示に従うように求めている。
軍事衝突の影響により、中東各国は相次いで領空を閉鎖しており、航空便にも大きな影響が及んでいる。
ベトナム民間航空局によれば、イラン、イスラエル、シリア、イラク、カタール、クウェート、バーレーンが領空を全面閉鎖し、アラブ首長国連邦やヨルダンも一部制限を実施している。
これに伴い、ベトナムと中東を結ぶ複数の便が欠航となった。
カタール航空およびエミレーツ航空は、ハノイ市およびホーチミン市発着のドーハ便、ドバイ便を一時運休し、影響を受けた乗客に対して振替や払い戻しを行っている。
一方、トルコ航空のベトナム発着便は、現時点では通常運航を維持している。
観光業界も対応を迫られている。大手旅行会社は中東方面のツアーを一時停止または内容を見直し、安全確保を最優先とする方針を示した。
あわせて、欧州や東北アジアなど比較的情勢が安定している地域への商品構成を見直す動きも広がっている。
中東情勢の緊迫化は、国際航空網や観光需要に直接的な影響を及ぼしており、事態の長期化が強く懸念されている。




































