<写真:dantri.com.vn>
中東地域の空域制限の影響により国際航空便の混乱が広がり、ベトナム人乗客の間で渡航予定の不確実性に対する不安が高まっている。
多くの乗客は航空会社からの最新情報を待ちながら、メールやアプリを頻繁に確認する状況が続いている。
カナダ在住のチャン・カン氏の家族は、旧正月(テト)後に親族を訪ねるためホーチミン市に帰省した。
ドバイ経由でカナダへ戻る予定であるが、出発まで約1週間となった現在もエミレーツ航空から明確な運航状況の連絡が届いていないという。
幼い子どもを連れての移動であるため、早期に確定した情報を知りたいと語っている。
こうした不安は個別の事例にとどまらない。出張、留学、医療、家族訪問などさまざまな予定が、航空便の遅延や欠航によって影響を受けている。
ハノイ市からドーハ経由でパリへ向かう予定であったある乗客は、ドーハ到着直前にオマーンのマスカットへ着陸先が変更されたと告げられた。
機内で7時間以上待機する事態となり、後になって中東情勢の緊張激化に伴う空域制限が原因であったことを知ったという。
ベトナム民間航空局によれば、3月3日朝の時点で中東の複数の空域が閉鎖、あるいは厳しい制限下に置かれている。
ドバイ、ドーハ、アブダビはいずれも欧州、北米、アフリカを結ぶ世界有数のハブ空港であり、同地域での運航制限は国際航空ネットワーク全体に影響を及ぼすのである。
同局のデータによると、2月28日から3月2日にかけてカタール航空はベトナムとドーハ間の多数の便を欠航し、約2557人に影響が及んだ。
エミレーツ航空も3月2日18時までドバイ発着便を一時停止し、ホーチミン市、ハノイ市、ダナン市を合わせて約1881人が影響を受けた。
エティハド航空もまた、アブダビ便を一時停止している。
中東経由のルートが滞ったことで、欧州路線の代替としてベトナム航空のフランクフルト、ミュンヘン、パリへの直行便や、イスタンブール、台北、ソウル、香港などを経由するルートに需要が集中している。
その結果、座席不足や運賃の上昇が生じている。
ベトナム航空は3日、欧州路線について戦闘地域から離れるように飛行経路を変更していると発表した。
それに伴い、飛行時間は60〜90分ほど延びているという。
各航空会社は空港で臨時サポート窓口を設置し、無料での変更や払い戻しに対応しているものの、運航の安定は中東地域の安全情勢と空域再開の判断に大きく左右される状況である。


































