<写真:kenh14.vn>
ベトナム南部ホーチミン市で実施された2026年の高校12年生向け優秀生徒選抜試験(文学)において、ウェブサイトの認証に使われる「CAPTCHA(キャプチャ)」を題材とした異例の出題が登場し、受験生や教育関係者の間で注目を集めている。
試験のテーマは「ここにいるのは私、人間である」である。問題文は冒頭で、受験生に対し「ロボットではないことを証明するためCAPTCHAを解読する」という仮想状況を提示する構成となっており、通常の文学試験とは異なる導入で始まった。
その後、受験生は提示された2つの文章を読み、「真の人間を形作る価値」や「人間であることの誇りの意味」について論じることが求められた。
受験生の1人は問題文を読んだ際、ウェブサイトにアクセスした際の操作説明かと思ったほどであり、文学試験とは思えない書き出しに驚いたと語っている。
教育関係者は、この出題方法について、現代社会の課題を反映した創造的な試みであると評価する。
ホーチミン市内の高校教師によれば、情報技術や人工知能が急速に発展する時代において、人間がどのように主体性や人間的価値を守るのかを考えさせる内容であり、生徒の思考力や社会的洞察力を試す問題となっている。
また、機械に対して「自分が人間であること」を証明しなければならないという設定は、技術が高度化する現代社会における人間の位置づけや価値を問い直す象徴的な要素であるとも指摘されている。
今回の試験には11科目で約9000人以上の生徒が参加した。
文学は受験者数が多い科目の1つであり、最優秀賞の受賞者にはホーチミン市から1200万ドン(約7万2000円)の賞金が授与される。































