<写真:thanhnien.vn>
ベトナムの電動二輪大手ビンファスト(VinFast)は3月、電動バイク事業において過去最高の販売実績を記録した。
月間受注は13万5000台超、出荷は9万3000台超に達し、単純計算では1時間あたり約130台を販売した計算となる。
主力モデルである「Evo」と「Feliz S」は、それぞれ約5万2000台、約2万4000台を販売し、合計で全体の56%以上を占めた。
これらのモデルは電動車にとどまらず、ガソリン車を含む二輪市場全体においても上位の販売台数を記録している。
需要拡大の背景には、燃料価格の変動に加え、大都市部における環境政策の影響がある。
特にハノイ市では、3月だけで2万台以上が納車され、最大の市場となった。
ビンファストは、電動化の進展が化石燃料依存の低減および環境負荷の軽減に寄与するとしている。
また、販売促進策も需要拡大に寄与している。
ガソリン車からの乗り換えを対象とした最大5%の割引に加え、頭金ゼロの分割払い、登録費用の全額補助、充電無料サービスなどを展開している。
さらに配車サービス向けには、バッテリー交換無料といった優遇措置も導入している。
現在、ビンファストは国内で9車種を展開しており、学生向けの低価格モデルが約1390万ドン(約8万4000円)〜、一般向けが約1780万〜3490万ドン(約10万8000〜21万1000円)と、幅広い価格帯をカバーしている。
ハノイ市では中心部におけるガソリンバイク規制の導入を背景に、電動バイクへの転換が急速に進んでいる。
燃料費や維持費の削減効果もあり、従来は学生中心であった需要層が、通勤利用の社会人へと広がっている点が特徴である。
こうした動きは市場全体にも波及しており、他の電動バイクメーカーにおいても注文増加が確認されている。
2026年初頭の動向は、電動バイクが補助的手段から主要な移動手段へと移行しつつあることを示している。




































