<写真:nguoiduatin.vn>
猛暑の長期化を背景に犬による咬傷が増加し、狂犬病による死亡例が相次いでいる。
2026年初頭以降、タイニン省では狂犬病に関連する死亡者が7人確認された。
いずれも犬に咬まれたことが原因であり、うち1件は野犬、残り6件は飼い犬または知人の犬によるものである。
ホーチミン市のパスツール研究所によると、2026年1〜3月の狂犬病ワクチン接種は月間約2200〜2500件に達し、このうち約300〜500人が抗狂犬病血清の投与を必要とした。
2025年末の3カ月と比較して、ワクチン接種は約10%、血清投与は約30%増加した。
接種増加の主因は犬による咬傷の増加であり、狂犬病が疑われる感染源からの症例も含まれる。
テト期間中の人の移動増加や、猛暑による動物の興奮・攻撃性の高まりが背景にあるとされる。
ホーチミン市疾病管制センターは、63歳男性が犬に咬まれた後に狂犬病で死亡した事例を報告した。
男性は1月12日、自宅前で運動中に犬に咬まれ応急処置を行ったが、適切な医療機関での対応を受けなかった。
その後約1カ月で呼吸困難や光・風・音への過敏などの症状が現れ、入院後に死亡した。
狂犬病ワクチンの接種率は依然として低く、特に農村部や遠隔地では未接種の犬猫や放し飼いが多い。
ホーチミン市では飼育世帯が17万2000戸以上、犬猫は31万匹を超えるが、2025年10月時点の接種率は50%未満にとどまり、集団免疫の水準に達していない。
専門家は、犬や猫に咬まれた際の誤った対応が感染リスクを高めていると指摘する。
適切な初期対応として、石けんや消毒液を用いて流水下で15分間洗浄することが有効であり、その後速やかに医療機関でワクチン接種を受ける必要がある。
自己判断による治療や民間療法は危険とされる。
ベトナムでは毎年、狂犬病予防のためのワクチンと血清に1兆ドン(約60億5000万円)以上が費やされているが、それでも年間70〜90人の死亡が報告されている。
全国の犬猫は約700万匹に上るが、ワクチン接種は半数強にとどまっている。

































