<写真:baovanhoa.vn>
ベトナム国内で新型コロナウイルス感染症、デング熱、手足口病の患者数が同時に増加し、保健当局が重複流行への警戒を呼びかけている。
保健省の4月の感染症対策報告によると、複数の感染症で患者数の増加傾向が確認された。
デング熱は同月に6408件の感染と1人の死亡が報告され、2025年12月中旬以降の累計は約4万5000件に達し、前年同期比で1.8倍となった。
死亡者数も2人増加している。
雨季入りに伴い、媒介する蚊の繁殖条件が整うことから、今後の流行拡大リスクが高まっている。
手足口病も増加しており、4月は1万1800件超、死亡は3人であった。
2025年末以降の累計は3万4432件で、前年同期比2.5倍となった。
小児での感染が最も多く、制御が不十分な場合、小児医療機関の逼迫につながる可能性がある。
保健省予防衛生局のボー・ハイ・ソン副局長は、南部地域での流行が最も顕著であると指摘した。
検査体制では、重症化リスクの高いEV71型ウイルスの高い流行割合が確認されている。
新型コロナ感染症も再び増加の兆しを見せており、4月の感染者は302人、2025年末以降の累計は356人となり、前年同期の4.4倍に達した。
重症例は多く報告されていないものの、往来や観光の回復を背景に、引き続き警戒と監視の強化が必要とされている。
一方で、他の感染症は安定または減少傾向にある。
インフルエンザは同月に約1万7900件が確認され、死亡例はなく、前年同期比で15%以上減少した。
はしか疑いの発疹症も大幅に減少している。ただし狂犬病は懸念が続いており、年初からの死亡者は20人に達している。
ニパウイルス感染症、鳥インフルエンザA(H5N1)、コレラ、ジフテリアについては、同月の発生は報告されていない。
感染状況が複雑化する中、保健省は重点感染症の監視強化、予防接種プログラム向けワクチン供給の確保、予防対策に関する法整備の推進を求めている。
また、雨季に向けた環境衛生対策の強化により、大規模流行の抑制を図る方針である。