ユネスコの「世界ジオパーク」に認定された「ノンヌオック国立地質公園(ジオパーク)」や、東南アジア最大の滝があるカオバン省は、近隣のサパやハザン省と比べると、人里離れた場所にあり、騒がしさが少ない場所です。
今回はベトナムで一度は行ってみたい、カオバン省についてご紹介します。
カオバン省は、ハノイ市中心部から北に281kmに位置しています。
ハノイ市からカオバン省まではフライトがないため、主にバスやタクシー、自動車でのアクセスが可能です。
所要時間は8時間ほど。
カオバン省は冷涼な気候のため、一年を通して訪れることができますが、観光のベストシーズンは、雨の少ない10月〜5月の乾季です。
カオバン省第2の高峰であるフィアオアック(Phia Oac)の山々を覆う白い霜や氷を見たい場合は、気温が0度以下になることもあるため、11月〜1月の間に訪れるのがおすすめです。
ここからはカオバン省で見逃せないスポットをいくつかご紹介します。

ノンヌオック国立地質公園は、2015年に設立された3000平方キロメートルに及ぶジオパークです。
化石や堆積物、火山岩、カルスト地形などが集まり、5億年の地球の歴史を物語ると言われています。
かつては観光地図上でもあまり知られていない辺境の地だったノンヌオックは、文字通りカオバンの山と水を意味し、2018年にユネスコの世界ジオパークに認定されました。
90%が山岳地帯で、ヌン族、タイ族、モン族、ダオ族、サンチャイ族など9種類の少数民族が生活しています。
ジオパーク内には、バンゾック(Ban Gioc)滝、パックボー(Pac Bo)洞窟、タンヘン(Thang Hen)湖、フィアオアック・エコツーリズムエリアなどの景勝地があります。

パックボー洞窟(別名コックボー/Coc Bo)は、カオバンの小さな村の名前に由来した洞窟です。
この洞窟は、1941年の冬に30年間の亡命から密入国したホー・チ・ミンが2週間隠れていた場所で、使用されていたベッドやかまどなどが展示されています。

ターコイズブルーの水が特徴の「Soui-Le-Nin」という看板があるレーニン渓流は、有名なスポットとなっています。
レーニン渓流は、ベトナム人にとって神聖な場所とされており、泳ぐことは厳禁です。

カオバン(Cao Bang)市チュンカイン(Trung Khanh)区の中央市場から30km離れた中国国境にまたがるバンジョック(Ban Gioc)滝は、東南アジアで最大の滝で、国境沿いではイグアス、ビクトリア、ナイアガラの滝に続いて世界第4位の大きさです。
高さ53メートル、幅300メートルの滝で、3段の小滝があります。
滝までは小さなスロープ状の道があり、25人乗り以下のバスはこの道を通ることができますが、大型バスはベトナム国境駅の駐車場で止まるため、歩く必要があります。

バンゾック滝から3kmほど離れたところにあるグオムンガオ洞窟は、さまざまな形や大きさの鍾乳石が並ぶ洞窟で、1979年の中国との国境戦争では、村人たちが避難していた場所です。
少数民族タイ族の言葉で、「グオム・ンガオ」は虎の洞窟を意味し、かつて虎の生息地であったと考えられていることからこの名前が付けられたのだそう。
1995年に英国ケイビング協会が発表したデータによると、グオムンガオは全長2144メートルで、3つの主な入り口と数千の洞窟があり、内部には、小さな石灰岩の崖や、数百万年かけて形成されたユニークな鍾乳石が集まっています。

タンヘン湖は、カオバンの首都から北へ30kmのところにありますが、道が曲がりくねっているため、たどり着くまでに1時間ほどかかることも。
この湖は、36の小さな湖からなり、洞窟や地下道でつながっています。
乾季には水位が下がり、36の湖に分かれますが、5月〜10月にかけてのモンスーンの時期には、水位が上昇してすべての湖が1つの大きな湖になるため、モンスーンの時期がベストシーズンです。
また、通常湖は雨季になると茶色く変色しますが、タンヘン湖は洞窟から湧き出る清らかな水により一年中青いままです。

標高1931mのフィアオアック山は、フィアダ(Phia Da)山に次いで省内で2番目に高い山です。

11月〜1月にかけての冬季には、氷点下まで気温が下がるため、真っ白な霜を見ようと多くの観光客がこの山を訪れます。
カオバン省には、谷間や田園、山間部にひっそりと小さな村が点在し、中にはフランス植民地時代にさかのぼるものもあります。

フィアタップ村は伝統的なお香作りで有名で、少数民族ヌン族のお香作りは、長い歴史を持っています。
フィアタップ香は、竹、綿の木の皮、おがくず、「バウハット(bau hat)」という野生の木の葉など、すべて自然の材料で作られます。
価格は3束で1万ドン(約50円)ほど。

カオバン市から100km離れたハラン(Ha Lang)郡のフジャカオ(Phja Cao)山の麓にあるナヴィ村。
この村には100世帯のタイ族が生活しており、築数百年の石造りの家屋に住んでいます。
ナヴィ村は、ベトナムの封建的な歴史における王族、マック王朝(1527-1595)の痕跡を残す数少ない場所の1つで、地元当局は、地域密着型の観光開発を計画している場所です。
ここでは、カオバン省へ行ったら食べたいローカルグルメ4つをご紹介します!

バインアプチャオは、カオバン省で人気のある屋台料理です。
鴨肉と米粉、もち米粉、大豆を混ぜた生地を大きな中華鍋で熱した油で揚げ、両面がきつね色になるまでこんがり揚げて作ります。

軽食には、チュンカイン(Trung Khanh)地区のチュンカイン栗がおすすめ。
この地域は冷涼な気候と理想的な土壌に恵まれているため、栗の味は一般的なマイルドなものとは異なり、ほのかなコクがあります。
焼き栗、蒸し栗、干し栗など、いずれも雨季にぴったりの食材です。
また、豚肉に栗を加えて煮込んだり、栗を粉にしてケーキのフィリングに使ったりもするのだそう。

カオバン省の有名な料理の1つであるビット・クアイ・バイ・ビーは、下処理したアヒルを炉でパリパリに焼いた料理です。
生姜、にんにく、乾燥玉ねぎ、胡椒、蜂蜜、豆腐、カオバンの森に生えるクラウゼナ(ベトナム語:mac mat)の乾燥葉の7つの調味料で鴨肉を漬けており、外はパリッとした黄金色の皮、中は柔らかい肉に仕上がっています。

酸っぱいフォーもカオバン省で見逃せない名物の1つ。
この辛口のフォーは、ハーブや炒ったピーナッツ、豚肉、アヒル肉、ライムで作った酸っぱいソースの組み合わせで、ベトナム南部とは異なる味です。
カオバン省には、ホームステイやホテルなどの宿泊施設が複数あります。
今回は、リーズナブルに宿泊できる施設、繁華街に近い施設、4つ星と3つに分けてご紹介します。
リーズナブルな宿泊施設では20万〜30万ドン(約1100〜1700円)ほどで宿泊することができます。

<詳細情報>

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少数民族が多く居住し、自然が豊かなカオバン省。
ベトナム国内でまだ行ったことがない場所に行ってみたいという方や、雄大な自然を感じたい方、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
※この記事に記載されている情報は2022年5月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。