ハノイ・ホーチミンには複数の日系幼稚園や日本式教育を取り入れた幼児教育施設があり、ベトナムで子育てをする日本人家庭にとって重要な選択肢になっています。
海外生活では、子どもが日本語環境を維持できるか、日本の生活習慣や行事に触れられるか、帰国後に日本の園・小学校へスムーズに移れるかを心配する保護者も多いのではないでしょうか。
今回は2026年4月時点の情報をもとに、ベトナムの日系幼稚園事情と選び方をまとめました。
結論から言うと、数年以内に日本へ帰国する可能性がある家庭、日本語環境を大切にしたい家庭、日本式の生活習慣を身につけたい家庭には日系幼稚園が向いています。
一方で、英語力や国際的な環境を重視する場合はインターナショナルスクール、現地文化やベトナム語環境を重視する場合は現地園も選択肢になります。
| 園の種類 | 特徴 | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| 日系幼稚園 | 日本語中心。日本式の生活習慣や行事を重視 | 帰国予定がある、日本語を維持したい家庭 |
| インターナショナルスクール幼稚部 | 英語中心。多国籍な環境で学べる | 英語教育・国際環境を重視する家庭 |
| 現地幼稚園 | ベトナム語中心。費用を抑えやすい | 現地文化・ベトナム語環境に触れたい家庭 |
| 日本式教育を取り入れた園 | 日本式のしつけや教育を一部導入 | 日本式と現地・英語環境のバランスを取りたい家庭 |

日系幼稚園では、日本語を中心に、日本の幼稚園に近い生活習慣や保育を受けられるのが特徴です。
先生や職員は日本人、または日本語が話せるベトナム人スタッフが担当することが多く、子どもが日本語で安心して過ごしやすい環境が整えられています。
海外生活の中でも、季節行事、運動会、発表会、七夕、節分、ひな祭りなどを通じて、日本文化や日本人としてのアイデンティティに触れられるのも日系幼稚園の大きな魅力です。
ただし、園によって教育方針は大きく異なります。自由遊びを重視する園、生活習慣や集団行動を重視する園、英語やSTEAM、運動を取り入れる園など特色があるため、実際に見学して雰囲気を確認することが大切です。
日系幼稚園では、園内の共通言語が日本語であるため、日本人家庭の園児が多い傾向があります。
帰国後に日本の幼稚園や小学校へ進む可能性がある場合、日本語での集団生活や日本式のマナーに慣れておける点は大きなメリットです。
一方で、ベトナムに長く住む予定がある家庭や、英語・ベトナム語環境に早く慣れさせたい家庭では、日系園だけでなくインターナショナルスクールや現地園も比較して検討するとよいでしょう。

日系幼稚園では、園庭、室内遊び場、給食、送迎バス、日本語対応、課外活動など、園ごとにさまざまなサービスがあります。
特にベトナムでは交通量や大気汚染、暑さ、雨季の移動などもあるため、立地・送迎・屋内活動スペース・空気環境への配慮は日本以上に重要な確認ポイントです。
給食についても、日本食中心の園、ベトナム料理や多国籍メニューを取り入れる園、アレルギー対応を相談できる園など違いがあります。

日系幼稚園は、日本と同じく4月を年度始まりとする園が多いですが、海外在住家庭の転勤事情に合わせて、途中入園を受け付けている園もあります。
募集時期、年齢区分、空き状況、入園金、保育料、送迎範囲は園によって異なるため、最新情報は必ず各園へ直接確認しましょう。
ハノイには、タイホー区、コウザイ区、タインスアン区など、日本人家庭が比較的住みやすいエリアに日系・日本式教育を取り入れた幼稚園があります。
桜モンテッソーリは、ハノイでモンテッソーリ教育を取り入れた幼児教育施設です。子どもの自主性や集中力、生活習慣を大切にしながら、一人ひとりの発達段階に合わせた保育を行っている点が特徴です。
さくらホアアンダオ幼稚園は、ハノイ・タイホー区にある日系幼稚園として知られています。紹介ページでは、2005年に開園したハノイ初の日系幼稚園と案内されています。
ひまわり幼稚園は、ハノイで日本人家庭に知られる幼稚園のひとつです。公式Facebookでは、タイホー区Au Co通りの園情報が確認できます。
おひさま幼稚園は、ハノイの日系幼稚園として2026年度入園募集を行っており、対象年齢は1歳6か月から5歳児と案内されています。
Japanese Preschoolは、日本国際学校系の幼児教育施設で、12か月〜5歳の子どもを対象に日本式教育を取り入れたプログラムを案内しています。
日本国際学校は、2016年設立の幼稚園から高校までの一貫校で、日本式教育モデル、ケンブリッジ国際プログラムなどを組み合わせた学校として案内されています。
ホーチミンでは、タオディエンや7区など、外国人・日本人家庭が多いエリアを中心に、日系幼稚園や日本式教育を取り入れた幼児教育施設があります。
日本人家庭が多いエリアは、通園バスや生活動線との相性も重要です。園を選ぶ際は、自宅や職場、きょうだいの学校との距離もあわせて確認しましょう。
タオディエンは外国人居住者が多く、幼稚園やインターナショナルスクールが集まりやすいエリアです。日本語保育や日本式教育を取り入れる園もあり、通園利便性の高さが魅力です。
◯Jessy Primary School:Jessy Primary Schoolは、ホーチミンで日本式教育の要素を取り入れた幼児・初等教育施設として知られています。幼児期から小学校段階までを視野に入れて教育環境を選びたい家庭にとって、候補のひとつになります。
日本語環境、日本式の生活習慣、基礎学習、英語や現地環境とのバランスを確認しながら、日系幼稚園やインターナショナルスクールと比較して検討するとよいでしょう。見学時には、対象年齢、使用言語、カリキュラム、送迎、進学先、保育・授業時間を確認するのがおすすめです。
7区は日本人学校やインターナショナルスクールがあることから、家族帯同の日本人家庭に人気のエリアです。園選びでは、送迎バスの有無、通園時間、給食、保育時間を比較しましょう。
自由保育を重視するのか、生活習慣や集団行動を重視するのか、英語や運動を取り入れるのかなど、園によって方針は異なります。
日本人保育士が常駐しているか、日本語がどの程度使われているか、園児同士の会話が日本語中心かを確認しましょう。
ハノイ・ホーチミンは渋滞が多いため、送迎バスの有無と範囲は重要です。バスの乗車時間が長すぎないかも確認しましょう。
給食の内容、衛生管理、アレルギー対応、飲料水、食材の仕入れ先などは必ず確認したいポイントです。
園庭、室内遊び場、空気清浄機、昼寝スペース、トイレ、避難経路などを見学時に確認しましょう。
海外駐在では、年度途中の転入・転出が多くなります。途中入園の可否、一時帰国時の扱い、退園・休園ルールも確認しましょう。
日本へ帰国する予定がある家庭や日本語環境を重視する家庭は日系幼稚園が向いています。英語力や多国籍環境を重視する場合はインター幼稚園も検討するとよいでしょう。
園によって異なりますが、海外駐在家庭が多いため途中入園に対応する園もあります。ただし、空き状況次第なので早めの問い合わせがおすすめです。
園によって異なります。1歳半前後から受け入れる園もあれば、2歳・3歳以上が中心の園もあります。年齢区分は年度ごとに確認しましょう。
ベトナムの日系幼稚園は、海外生活の中でも日本語環境や日本式の生活習慣を大切にしたい家庭にとって心強い存在です。
一方で、園ごとに教育方針、設備、送迎、給食、保育時間、費用は大きく異なります。パンフレットやウェブサイトだけで判断せず、実際に見学し、子どもが安心して過ごせる環境かを確認することが大切です。
ハノイ・ホーチミンで幼稚園を探す際は、帰国予定、日本語環境、通園距離、送迎、給食、保育方針を軸に比較してみてください。