ベトナムの結婚式は、日本とは異なるスケール感と自由な雰囲気が特徴です。
数百人規模の披露宴、現金をご祝儀として渡す文化、食事が終わったら自由に帰れるスタイルなど、初めて参列する日本人にとっては驚くことも多いかもしれません。
この記事では、2026年4月時点の情報をもとに、ベトナムの結婚式の流れ、ご祝儀の相場、服装、当日のマナー、覚えておきたいベトナム語をわかりやすく解説します。
ベトナムの結婚式は、日本のように厳格な進行や細かいマナーが重視されるというよりも、家族・親戚・友人・同僚が集まり、にぎやかに祝うイベントという雰囲気が強いです。
参列者は100〜300人規模になることも珍しくなく、地方では近所の人まで招待されることもあります。
また、ベトナムでは雨季を避け、比較的天候が安定する9月〜3月頃に結婚式を行うケースが多いです。日本で人気の「ジューンブライド」のような6月の結婚式文化は、ベトナムでは一般的ではありません。
地方では、伝統的な儀式を重視した結婚式が今も多く見られます。
新郎新婦の実家や自宅前に大きなテントを設置し、親族や近所の人を招いて数日にわたって祝うこともあります。
地域によっては、朝から食事とお酒が振る舞われ、カラオケや乾杯が続くにぎやかな雰囲気になります。
ホーチミンやハノイなどの都市部では、ホテル、レストラン、ウェディングホールで1日完結型の結婚式を行うケースが主流です。
近年は、親しい人だけを招いた100〜200人規模の結婚式や、写真・装飾・ドレスにこだわったおしゃれなウェディングも増えています。
一方で、親族や会社関係者を広く招く文化も根強く、都市部でも大規模な披露宴は珍しくありません。

<ベトナム人の結婚式に参加した際に届いた招待状>
ベトナムでは、紙の招待状を手渡しでもらうのが一般的です。
ただし、最近ではZalo、Facebook、Messengerなどでデジタル招待状を送るケースも増えています。親しい友人や同僚の場合は、チャットで日時と場所を共有されるだけの場合もあります。
招待状は結婚式の1〜2週間前に届くことが多く、日本と比べるとかなり直前に招待されることもあります。

当日は、招待状を念のため持参しましょう。
会場に到着すると、新郎新婦や家族が入口付近でゲストを迎えてくれることが多いです。まずは挨拶をして、受付でご祝儀を渡します。
式の開始時間に厳密ではないことも多く、招待状に書かれた時間より遅れて始まる場合もあります。ただし、日本人ゲストとしては開始時間の15〜30分前を目安に到着しておくと安心です。
ベトナムでは、プレゼントよりも現金をご祝儀として渡すのが一般的です。
受付にはご祝儀を入れる箱が置かれていることが多く、招待状の封筒や会場に用意された封筒に現金を入れて渡します。
封筒には自分の名前を書いておくと、新郎新婦側が後で確認しやすくなります。

披露宴では、新郎新婦の入場、ケーキ入刀、シャンパンタワー、両家の挨拶、テーブルごとの乾杯などが行われます。

食事はコース形式で提供されることが多く、同じテーブルの人たちと大皿料理を取り分けるスタイルが一般的です。
日本の披露宴ほど厳格な進行ではなく、乾杯、写真撮影、会話、カラオケなどが同時進行で進むこともあります。
ベトナムの結婚式では、披露宴の最後まで必ず残る必要はありません。
食事が終わり、ある程度お祝いの雰囲気を楽しんだら、自由に退席しても問題ありません。
帰る際は、新郎新婦や家族に一言あいさつをしてから退席すると丁寧です。

2026年時点では、ベトナムの結婚式では現金をご祝儀として渡すのが一般的です。
金額は、関係性、会場のグレード、都市部か地方かによって変わります。
一般的には「自分の食事代+お祝いの気持ち」を目安に考えるとよいでしょう。
迷った場合は、一緒に参列するベトナム人の友人や同僚に事前に確認するのが最も確実です。
ご祝儀は、招待状の封筒または赤系の封筒に入れて渡します。
会場に封筒が用意されている場合もありますが、事前に準備しておくと安心です。
日本のような水引付きのご祝儀袋でなくても問題ありません。
ベトナムの結婚式は日本よりもカジュアルな雰囲気ですが、ホテルやレストランでの披露宴では、ある程度きれいめな服装を選ぶのが安心です。
暑い国なので、ネクタイなしでも問題ないことが多いです。ただし、短パン、サンダル、タンクトップは避けましょう。
女性は華やかな服装でも問題ありません。ただし、白は花嫁のドレスと重なる可能性があり、赤いアオザイも新婦が着ることがあるため、主役より目立ちすぎる服装は避けるのが無難です。
屋外や地方の結婚式では、足元がぬかるんでいたり、会場が自宅前のテントだったりすることもあります。歩きやすい靴を選ぶと安心です。
ベトナムの服装完全ガイド|旅行・ビジネスで失敗しない服装選びは?
ベトナムの結婚式では、席が指定されている場合と自由席の場合があります。
会社関係で招待された場合は、同じ会社の人と同じテーブルに案内されることが多いです。
食事は大皿料理が中心です。料理が運ばれてきたら、同じテーブルの人と取り分けながら食べます。
乾杯の回数が多いのもベトナムの結婚式の特徴です。「Một, hai, ba, dzô!(モッ、ハイ、バー、ヨー)」という掛け声で何度も乾杯することがあります。
ベトナムの結婚式では、ビールやお酒をすすめられることが多いです。
乾杯文化は楽しい一方で、無理に飲みすぎると体調を崩すこともあります。飲めない場合は笑顔で断って問題ありません。
ベトナムの結婚式では、新郎新婦、家族、友人、同僚との写真撮影が頻繁に行われます。
到着時、テーブル回り、退席前など、何度も写真を撮ることがあるため、服装や身だしなみは整えておくと安心です。
招待状に記載された時間は、受付開始時間やゲスト集合時間であることもあります。
実際のセレモニーや食事開始は、予定より遅れる場合もあります。時間に余裕を持って参加しましょう。
地方の結婚式では、大音量の音楽やカラオケが長時間続くことがあります。
小さな子ども連れや音に敏感な方は、長時間の滞在が難しい場合もあるため、事前に雰囲気を確認しておくと安心です。

新郎新婦にベトナム語で一言伝えると、とても喜ばれます。
基本の挨拶です。受付や新郎新婦の家族に会った時にも使えます。
結婚式で使えるお祝いの言葉です。
新郎新婦に対して、幸せを願う気持ちを伝える表現です。
ベトナムの宴席でよく使われる乾杯の掛け声です。
退席時に使える丁寧な表現です。
ベトナムの結婚式は、日本よりもカジュアルでにぎやかな雰囲気が特徴です。
細かいマナーを完璧に守ることよりも、新郎新婦を祝福する気持ちをしっかり伝えることが大切です。
ご祝儀は現金を封筒に入れて渡し、服装は会場に合わせてきれいめに整えれば問題ありません。
ベトナムならではの乾杯文化や自由な披露宴スタイルを楽しみながら、現地の結婚式文化を体験してみてください。
※この記事に記載されている情報は2026年4月時点のものです。地域・家庭・会場・関係性によって結婚式の慣習やご祝儀相場は異なる場合があります。