<写真:thanhnien.vn>
ホテル・不動産コンサルタント大手C9 Hotelworksの最高経営責任者であるビル・バーネット氏は、ベトナムの観光インフラが急速に発展し、タイを上回りつつあるとの見解を示した。
空港網および宿泊施設の急成長が、この動向の主要な要因となっている。
同社の分析によれば、タイの観光産業はインフラ整備の遅れにより成長が鈍化しているのに対し、ベトナムは過去10年間にわたり顕著なインフラ強化を進めてきた。
その結果、中国や日本からの国際観光客を取り込み、タイとの市場競争を本格化させている。
2025年には、ベトナムが2120万人の国際観光客を迎えており、これは前年同期比で20.4%の増加に相当する。
一方、同年のタイにおける国際観光客数は前年比で7.2%の減少が予測されている。
宿泊インフラの規模においても、ベトナムは既にタイを上回っている。
ベトナム国内の登録宿泊施設数は3万8000軒、客室数は約78万室に達しており、タイの1万6000軒・70万4000室を大きく上回る。
都市部の平均宿泊費は116ドル(約1万8040円)と、バンコクの129ドル(約2万50円)に比べて約20%割安であり、リゾート地においてもベトナムが118ドル(約1万8350円)であるのに対し、タイのプーケットでは173ドル(約2万6880円)と大きな差がある。
このような価格競争力の背景には、労働力および食材コストの低さ、さらにはLCC(格安航空会社)の普及といった要因がある。
さらに、ベトナムは現在12の新空港と高速鉄道網の整備を進めており、行われた行政単位の再編も、行政効率の向上と観光地開発の後押しとして注目されている。
一方、タイではプーケットの新空港整備や3空港連結の高速鉄道といった主要プロジェクトの進行が停滞している。
観光開発がプーケット、サムイ島、パタヤ、チェンマイといった従来の観光地に偏重しており、新たな観光地の育成が不十分であると指摘されている。
バーネット氏は「新たな観光地への明確なビジョンがなければ、既存の観光地が飽和し、長期的な競争力を失う恐れがある」と述べ、タイ政府に対してインフラ投資の加速および外国資本の積極的な誘致を求めた。




































