ベトナム北部の港町・ハイフォンは、近年「フードツアーの街」としてベトナム人旅行者の間でも人気が高まっています。
ハノイから日帰りや1泊2日で行きやすく、路地裏、市場、ローカル食堂には、ハイフォンならではの名物料理がたくさんあります。
特に、カニ出汁の米麺「バインダークア」や、細長いピリ辛バインミー「バインミーカイ」は、ハイフォンを代表する定番グルメです。
この記事では、2026年4月時点の情報をもとに、ハイフォンで食べたいローカルグルメを紹介します。

ハイフォンを代表する名物料理といえば、カニ出汁の米麺「バインダークア」です。
ハイフォン特産の赤茶色の米麺「バインダードー(Bánh đa đỏ)」を、カニの旨みが溶け込んだスープで味わう麺料理で、朝食や昼食にぴったりです。
具材は、カニ身、揚げ魚団子、豚肉、エビ、空芯菜、香草、カリカリに揚げた豚脂など、お店によってさまざまです。
スープは見た目よりもあっさりしていて食べやすく、ライムや唐辛子、ハイフォン特有の辛味調味料を加えると、よりローカルらしい味になります。

「バインミーカイ」は、ハイフォン名物の細長いミニバインミーです。
一般的なベトナムのバインミーよりも小さく、細長いパンにレバーペーストを塗り、ハイフォン特有の辛いチリソースを加えて食べます。
具材はとてもシンプルですが、香ばしいパン、濃厚なパテ、ピリッと辛いソースの相性が抜群です。
1本が小さいため、食べ歩きにもぴったり。辛さが苦手な方は、注文時にチリソースを少なめにしてもらうと安心です。

ハイフォンの「バインベオ」は、米粉を蒸して作るローカル軽食です。
バナナの葉で作った器に米粉の生地を入れて蒸し、中にはひき肉、玉ねぎ、きくらげなどが入っています。
中部フエの小皿タイプのバインベオとは見た目も食べ方も異なり、ハイフォンでは少しボリュームのある軽食として親しまれています。
市場やローカル食堂で食べられることが多く、Cat Bi市場、Dong Quoc Binh市場、Luong Van Can市場などは食べ歩きスポットとしても知られています。

寒い時期に食べたいハイフォンの甘味が「スイジン」です。
もち米で作った団子を、生姜風味の甘いシロップと一緒に食べる温かいデザートで、中国系の影響を受けたローカルスイーツとして親しまれています。
団子の中には黒ゴマや緑豆などが入っており、仕上げにココナッツやピーナッツをのせるお店もあります。
生姜の香りが体を温めてくれるため、冬のハイフォン観光や夜の食べ歩きにぴったりです。

港町ハイフォンでは、貝料理やシーフードも外せません。
貝は茹でる、焼く、蒸す、炒めるなど調理法が豊富ですが、ハイフォンではタマリンド炒め、ココナッツミルク炒め、レモングラス炒め、唐辛子炒めなど、濃いめの味付けが人気です。
ビールとの相性も良く、夜の食べ歩きや友人同士の食事にぴったりです。
注文時は、貝の種類や量によって価格が変わるため、観光客の場合は先に値段を確認しておくと安心です。

ベトナムの飲み物といえばコーヒーの印象が強いですが、ハイフォンでは菊花茶も人気です。
菊花茶は、菊の花を使った香りのよいお茶で、ほんのり苦みがありながら、甘草、金柑、蜂蜜などを加えることで飲みやすく仕上げられています。
ローカルの人たちは、食後や夜の休憩時間に菊花茶を楽しむことも多く、ハイフォンらしいゆったりした時間を感じられる飲み物です。
Phan Boi Chau通りやMinh Khai通り周辺には、菊花茶を提供するお店が多くあります。

ハイフォンの珍味として知られるのが「ジアベー」です。
ジアベーは薄い殻を持つ二枚貝で、アサリやムール貝に似た形をしています。
酢、魚醤、ターメリック、唐辛子などで炒めた料理が定番で、コリコリとした独特の食感が特徴です。
見た目や食感に少しクセがありますが、ハイフォンならではのローカル感を楽しみたい方にはおすすめです。

ハイフォンの食べ歩きで甘いドリンクを楽しみたい方には、ココナッツミルクコーヒーがおすすめです。
濃いベトナムコーヒーに、ココナッツミルクやコンデンスミルクを合わせたドリンクで、コーヒーの苦味とココナッツの甘さがよく合います。
お店によっては、仙草ゼリー、タピオカ、生ココナッツ、ココナッツチップなどをトッピングできます。
バインミーカイの辛さを和らげるドリンクとしても人気があります。

「バインドゥックタウ」は、中国系の影響を受けたハイフォンの人気軽食です。
米粉と小麦粉で作った柔らかい生地に、エビ、豚肉、パパイヤ、人参、大根などを細かく切った具材を合わせ、甘酸っぱいタレや魚醤をかけて食べます。
酸味、甘み、塩味、辛味が混ざった複雑な味わいで、ハイフォンの食べ歩きらしさを感じられる一品です。
午後の軽食として人気があり、売り切れるお店もあるため、早めの時間に行くのがおすすめです。
ハイフォンのグルメを効率よく楽しむなら、Cat Bi市場、Luong Van Can市場、Cau Dat通り、Lach Tray通り周辺などを組み合わせるのがおすすめです。
朝はバインダークアやバインミーカイ、昼〜午後はバインベオやバインドゥックタウ、夕方以降は貝料理やスイジンを楽しむと、1日でハイフォンらしい味を満喫できます。
屋台や市場ではカード決済が使えないお店も多いため、1万〜5万ドン札を多めに用意しておくと便利です。
大きな紙幣しかない場合、お釣りがないと言われることもあるため注意しましょう。
市場や路上のローカル店では、人気店でも衛生環境が日本と異なる場合があります。
回転が早い店、加熱された料理を出す店、地元客でにぎわっている店を選ぶと安心です。
ハイフォンは、バインダークア、バインミーカイ、貝料理、スイジンなど、港町ならではの個性的なローカルグルメが豊富な街です。
ハノイからもアクセスしやすいため、日帰りや1泊2日のフードツアー先としてもおすすめです。
定番料理だけでなく、ジアベーやバインドゥックタウのような珍しいローカル料理にも挑戦すれば、より深くハイフォンの食文化を楽しめます。
※この記事に記載されている情報は2026年4月時点のものです。店舗情報・価格・営業時間は変更となる場合があります。訪問前にGoogle Mapや公式SNSなどで最新情報をご確認ください。