〈出典:danviet.vn〉
旧正月(テト)を前に、縁起物の観葉植物や花卉を自宅に飾る習慣がベトナムで広がっている。
室内を華やかに彩るだけではなく、空気浄化や健康増進への効果も期待できるとして注目を集めている。
専門家によれば、テトに飾られる植物には、それぞれ薬効や風水上の意味が込められている。

代表的な植物はキンカン(クワット)である。実を多く付ける姿は健康や長寿、商売繁盛を象徴する。葉や果皮に含まれる精油には蚊や害虫を遠ざける作用があるとされる。
伝統医学では去痰や鎮咳、消化機能の改善に用いられてきた。現代の分析でも、ビタミンCや抗酸化物質が豊富で、免疫力の向上に寄与すると報告されている。

南部で親しまれている黄色い花のウメ(ホアマイ)は、繁栄の象徴である。
伝統医学では高熱や喉の痛みの緩和などに利用されてきた。精油成分には肝機能の保護や腸内細菌の抑制作用があるとの報告もある。

キクは高潔さと長寿を象徴する花である。アンモニアやベンゼンなどの有害物質を吸収する能力があるとされる。
白菊は解熱、黄菊は解毒や血圧低下を目的に用いられる。ただし、体質や妊娠中の使用には注意が必要である。

ガーベラ(ホアドンティエン)は、硬貨に似た花姿から金運の象徴とされる。室内のトリクロロエチレンやベンゼンの除去に役立つほか、酸素放出量が比較的多いとされる。
乾燥させた花弁は、去痰を目的とした民間療法にも用いられている。

ツタ(トゥオンスアン)は、強い繁殖力から平安の象徴とされる。ホルムアルデヒドやニコチンの吸収が期待される植物である。
含有するサポニンやフラボノイドには去痰や抗炎症作用があるが、樹液は皮膚刺激を引き起こす場合がある。

「発財発禄」と呼ばれるドラセナ類は、成功や富を象徴する植物である。鉢に植える本数によって恋愛や健康、繁栄などの願いを表すとされる。
空気清浄や加湿効果がある一方、シュウ酸カルシウムを含むため、誤って口にすると刺激を生じる恐れがある。子どもの手の届かない場所に置く配慮が必要である。
テトにおける植物選びは、春の訪れを演出するだけではなく、家族の健康と繁栄を願う文化的実践として社会に根付いているのである。



































