〈写真:laodong.vn〉
ホーチミン市は4月29日朝、複数の重点事業を一斉に開始し、この中で都市鉄道(メトロ)2号線ベンタイン〜トゥーティエム区間の整備に着手した。
同区間は全長約6kmで、全線地下方式を採用する。
ベンタイン駅から新都市トゥーティエムまでを結び、ハムギー、トーフー、児童文化宮、国際病院、ビンカイン、トゥーティエムの6地下駅を設置する計画で、タムルオン車両基地を共用する。
路線は既存の都市構造と将来の発展方針を踏まえ、経路や駅配置を最適化して設計された。
タンソンニャット国際空港〜都心〜トゥーティエム〜ロンタイン国際空港を結ぶ戦略的交通回廊の重要区間に位置付けられ、今後はベンタイン〜タムルオン区間およびトゥーティエム〜ロンタイン区間と接続する計画である。
事業は官民連携(PPP)方式で実施し、完全自動運転を導入する。総投資額は約36兆7440億ドン(約2296億5000万円)で、2030年第3四半期の完成を見込む。
施工では、サイゴン川横断部を含む軟弱地盤での深層地下工事となるため、高度な地盤安定対策が求められる。
トンネル掘削にはシールドマシン(TBM)を用い、閉鎖循環型の泥水圧バランス方式を国内で初めて採用する。これにより圧力を精密に制御し、地盤崩壊や浸水リスクを抑制する。
完成後は、既存中心市街地とトゥーティエム新都市(国際金融センター、中央広場、行政センター、国際病院、児童文化宮など)を結び、公共交通の輸送力向上や渋滞緩和、排出削減に寄与する見通しである。
また、同プロジェクトでは鉄道関連設備の国産化も進める。
施工用のTBMや架設機器、トンネル覆工部材、枕木などを生産する産業拠点の整備に加え、車両分野では海外企業との技術移転や人材育成を進める。
車両は一部を海外で完成させる一方、部品の国内組立も行う計画である。