<写真:vov.vn>
ベトナムでは若年層の腎疾患が増加し、18〜30歳の患者が全体の20〜30%を占めるなど深刻化している。
保健省の統計によると、国内には慢性腎疾患患者が1000万人以上存在し、このうち約2万6000人が末期腎不全の状態にある。
腎疾患の有病率はアジア太平洋地域でも高水準にあり、患者家庭および社会全体にとって大きな負担となっている。
ハノイ市在住の22歳男性は、吐き気や不眠、食欲不振をストレスや消化不良と考え受診を遅らせたが、症状悪化後の検査で末期慢性腎不全と診断された。
治療法は定期的な透析または腎移植に限られるという。
タインホア省総合病院では、母親からの提供による22歳患者への腎移植が実施された。
同患者はこれまでに重度の呼吸不全や急性肺水腫、難治性高血圧などで入院を繰り返し、人工呼吸器装着や緊急透析を受けていた。
回復後も週3回の透析を継続し、生活の質や労働能力に大きな影響が出ていた。
また、スエンアー総合病院でも25〜28歳の患者3人に腎移植が行われており、若年層への広がりを示している。
バクマイ病院腎泌尿器・透析センターによると、入院患者の多くは慢性糸球体腎炎が原因で、若年でも末期に至る例が少なくないという。
国際腎臓学会は、慢性腎疾患が世界的に深刻な健康問題となっており、死亡原因としての順位は上昇を続けていると指摘する。
2040年には死亡原因の第5位になると予測されている。
医師らは、腎臓が血液のろ過と解毒を担う重要な臓器である一方、日常習慣が無自覚のうちに機能を損なうと警告する。
水分摂取不足、排尿の我慢、塩分過多、鎮痛薬の乱用、出所不明の薬やサプリメントの使用、清涼飲料の過剰摂取、定期健診の未実施などが主な要因とされる。
さらに、夜更かしは直接の原因ではないものの、ストレス増加やホルモン変動、夜間の間食を招き、血糖値や脂質の上昇を通じて腎臓への負担を高める。
こうした状態が長期化すると、糖尿病や高血圧、高脂血症といった腎不全の主要因につながる。
初期の腎疾患は自覚症状に乏しく、発見時には機能が大きく低下しているケースが多い。
原因不明の高血圧、泡立つ尿や血尿、突然のむくみなどが見られる場合は早期受診が求められる。
慢性糸球体腎炎と診断された場合、治療を中断すると短期間で機能喪失に至る可能性があるとされる。