<写真:dantri-com-vn>
ホーチミン市で「ウズラ卵のハーブ塩漬け」が一時的な人気を集めたが、流行開始からわずか1週間で勢いを失いつつある。
現地取材によると、ホーチミン市内の販売店は現在も営業を続けているものの、来客数はピーク時のような集中状態から、散発的で安定した水準へと変化している。
中国の屋台料理に由来する同商品は、比較的最近ベトナムに導入され、短期間で広く普及した。
材料はシンプルで、ウズラ卵を洗浄後、ハーブ入りの塩水に長時間浸し、さらに厚い塩で覆って蒸し上げる調理法が特徴である。
販売時には塩の層を割って卵を取り出す演出が視覚的な注目を集めた。
主な購入層は若者で、SNSなどで話題となったことをきっかけに来店するケースが多い。
価格は10個入りで2万〜3万5000ドン(約120〜210円)程度で、1人あたり2〜3セット購入する傾向が見られた。
一方で、試食後の評価は分かれている。
独特の調理法に興味を示す声がある一方、味については「通常のゆで卵より塩味が強い程度」「ハーブの香りが弱い」との指摘が多く、再購入には至らないケースも少なくない。
見た目や名称による魅力が先行し、味の面での差別化が限定的とする意見が目立つ。
販売拡大の背景には、初期投資の少なさと材料の入手しやすさがある。
ホーチミン市内から周辺地域にかけて屋台が急増し、供給が短期間で拡大したことで、需要の飽和が早まったとみられる。
販売開始から10日余りの露店業者によると、ピーク時には1日3〜4回の仕込みで各回1200〜1500個を販売していたが、現在の来客数はピーク時の約7割に落ち着いているという。
それでも一定のリピーターが存在し、安定した販売は維持しているとする。
別の屋台業者は、過去の流行食品と同様に、こうしたトレンド商品の人気は長続きしにくいと指摘する。
調理が容易で参入障壁が低いため競争が激化し、短期間で市場が飽和する傾向があると述べた。
なお、ホーチミン市では沈静化が見られる一方、ドンタップ省やタイニン省、トゥエンクアン省など一部地域では、導入時期の遅れもあり、一定の関心と安定した販売が続いている。