〈写真:thuonghieucongluan.com.vn〉
中国最大のコンビニエンスストアチェーンである美宜佳が、東南アジア市場への本格進出としてベトナムとマレーシアで事業展開を開始した。
同社は現地では新ブランド「Ohmee」として運営され、現地パートナーと連携して事業を進める。
1997年に設立された美宜佳は、2020年に中国国内で店舗数2万店に到達し、その後5年足らずで4万店規模へと急拡大した。
市場調査会社モメンタム・ワークスによれば、同社の急成長は店舗運営やサプライチェーン、フランチャイズ管理におけるデジタル化の推進が要因である。
また、小売にとどまらず、飲料やスナック分野を中心に日用消費財ブランドの大規模な流通業者としての役割も担っている。
こうした流通網は、エナジードリンクブランドの東鵬特飲などの海外展開とも連動し、東南アジアからアフリカに至る市場拡大を支えている。
一方で、ベトナムやマレーシアは中国と比べて小売市場の構造や所得水準、都市形態に差異があり、進出初期には課題も多いとみられる。
DPSメディアの報告によると、ベトナムのコンビニ市場ではWinMart+が約4500店舗で最大手となっている。
これに続き、Circle Kが約500店舗、GS25が約300店舗、FamilyMartが約160店舗、7-Elevenが約120店舗を展開している。
同市場の規模は2025年に約12兆1600億ドン(約768億円)に達すると予測され、年平均成長率は13%超と高い伸びが見込まれている。
報告では、Z世代の消費行動の変化や地方部への出店拡大を背景に、市場は成長期に入ったと指摘する。
各チェーンは単なる小売店から、多機能サービスを提供する生活拠点への転換を進めている。
モメンタム・ワークスは、美宜佳(Ohmee)が現地市場に適応したビジネスモデルを構築できるかが成功の鍵になると分析する。
Ohmeeはすでにハノイ市で最初の3店舗を開設したことを明らかにしている。