<写真:tuoitre.vn>
日本の高市早苗首相は、5月1日から3日までの日程でベトナムを公式訪問する。首相就任後、初のベトナム訪問となる。
ベトナム外務省が4月28日に発表したところによると、今回の訪問はレー・ミン・フン首相の招待によるものである。
高市氏にとっては首相として初の訪越であり、ベトナムは同氏がベトナムとオーストラリアの2カ国を歴訪する中で最初の訪問先となる。
訪問は日本の大型連休ゴールデンウィークの期間中に行われる。
在ベトナム日本大使の伊藤直樹氏は、今回の訪問がベトナムの新指導部発足から1カ月余りで実現した点に触れ、日本がベトナムとの関係を重視している姿勢と、国際舞台におけるベトナムの重要性の高まりを示すものであると述べた。
訪問期間中、高市首相はベトナムの主要指導者と会談・会見を行い、新指導部との個人的関係の構築と、二国間関係の一層の実質化を図る考えである。
双方は包括的戦略的パートナーシップの強化に加え、エネルギーや重要鉱物、科学技術など経済安全保障分野での協力拡大について協議する見通しである。
4月13日には、ベトナム共産党書記長兼国家主席のトー・ラム氏が高市首相と電話会談を行った。
トー・ラム氏は、急速に変化する国際情勢がエネルギー安全保障やサプライチェーンに影響を及ぼしているとの認識を示し、地域および国際問題の解決に向けた日越連携の強化に期待を表明した。
これに対して高市首相は、地域におけるベトナムの役割と重要性を評価し、日本の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想の実施における重要なパートナーであると位置付けた。
また、日本はベトナムの独立自主路線を尊重し、新時代の発展目標達成を支持すると強調した。
さらに高市首相は訪問中、ベトナム国家大学ハノイ校で重要な政策演説を行う予定である。
演説では、日本の新たな対外政策の方向性やFOIP構想の更新について示すとされる。
伊藤大使は、この演説がベトナムの戦略的重要性を評価する日本側の強いメッセージになるとの見方を示した。
FOIPは約10年前に提唱された地域協力の枠組みであり、国際法の尊重と平和・安定の確保を目的としている。
伊藤大使は、インド太平洋地域においてASEANが中心的役割を担う中、影響力を高めるベトナムを演説の場に選択したこと自体が、日本の重視姿勢を示すものであると説明した。