<写真:cafef.vn>
2026年のライチ生産量が各地で大幅に減少し、主産地では最大50%減となる見通しから、価格は最盛期に入っても高止まりが続く見込みである。
農業・環境省作物生産・植物保護局によると、減産の主因は天候不順であり、花芽分化や開花、結実の過程に影響が生じた。
全国のライチ栽培面積は約5万5000haで、主に北部に集中する。
最大産地のバクニン(旧バクザン地域)では約2万9800haを栽培し、2026年の生産量は約9万5000トンと見込まれる。
これは計画の59.5%に相当し、2025年の21万5000トンから大幅に減少する見込みである。現時点の開花状況に基づく推計であり、収穫期には増加する可能性もある。
ハイフォンでは栽培面積が約9345haで、生産量は約5万5000トンと前年を下回る見通しである。フンイエンやダクラクの栽培面積はそれぞれ約1860ha、約2000haにとどまる。
早生ライチの生産量は約8万5000〜9万トンと、前年同期比で35〜50%減少する見込みである。
供給減を背景に、シーズン初期の価格は急騰している。
産地での買い取り価格は1kg当たり5万〜9万5000ドン(約300〜570円)で過去最高水準となり、小売市場では早生品が14万〜18万ドン(約840〜1080円)、高品質品や航空輸送品では19万5000〜21万ドン(約1170〜1260円)に達する例もある。
減産の背景には、2025年末から2026年初頭にかけての気象条件がある。
冬季の寒さが不十分で、年初の気温は平年より0.5〜1度高く、2月末から3月にかけての長雨や霧が花芽分化を阻害した。
これにより開花が不均一となり、新芽と花が混在する現象が発生し、結実率が低下した。
さらに、開花期の高湿度は受粉や受精、幼果の保持に悪影響を及ぼし、病害虫の発生も助長した。
資材価格の上昇と低い開花率を背景に、一部農家が管理投資を抑制したことも収量低下に拍車をかけた。
中国でもライチの供給減が見られる。
広東省や海南省などの主産地で暖冬や不適切な降雨の影響により開花が不調となり、豊作の翌年にあたる周期的な減産も重なって、生産量が落ち込んでいる。
これにより価格は早期に上昇し、市場は2025年とは対照的な動きを示している。